子育て/子育てに役立つ最新心理学

「子供のやる気アップ」親が心がけたい5つのポイント(2ページ目)

「うちの子、やる気がないんです……」よくお聞きする言葉です。特効薬があるのなら、すぐにでもトライしたいと思われる方も多いはず。子供の心理を理解すると、難関と思われている「やる気アップ」がずっとアプローチしやすくなります。この記事では、子供の気持ちに沿った「やる気アップ法」をお伝えします。

佐藤 めぐみ

執筆者:佐藤 めぐみ

子育てガイド

 今日から実践! 親が心がけたい子供のやる気アップ5ポイント

ポイント1:子供の立場に立つ
やる気が出ない子に面と向かって、「一生懸命やるべきだ」と諭したり、「努力の美」を切々と語っても、徒労に終わる可能性大。繰り返されるこれらの言葉は、逆に子供の反抗心をあおり、「パパもママもちっとも分かってくれない」と思わせてしまいます。それよりは、子供の心を開くアプローチをとるのが、やる気アップの第一歩としておすすめです。ぜひパパ、ママがお子さんの興味に興味を示してみましょう(たとえ興味を持てないと思うようなものでも)。

親が子供に分かってもらいたいと思っていると同じくらい、子供も自分の思いを親に分かってもらいたいと思っています。子供は自分が興味を持っていることであれば、饒舌に話してくれます。それを親が尊重して聞いてあげることで、子供は心を開き、親子の距離がぐっと縮まります。お子さんに「パパとママはボク(ワタシ)のことをよく分かってくれている」と感じてもらうことがやる気アップの第一歩です。

ポイント2:小さく沢山ほめる
だれでも「できない」「できそうもない」ことには腰が上がりません。逆に自分にとって「良いこと」「嬉しいこと」は次もやりたいという欲が出てきます。これは心理学の条件付けの実験でも証明されています。だから、やる気アップには、子供達に、「出来た!」「嬉しい!」を多く体験させる工夫が必要になります。

ぜひ取り組もうとしているチャレンジを小さなステップに分けるアプローチを取ってみてください。物事をその子に合わせて細分化するのです。いきなり飛び箱6段を目指すのではなく、1段ずつ増やしていく感覚です。その際、どんな小さな進歩、成功、頑張りにも気づいてあげることが親側の接し方のポイントになります。それには、パパ、ママの鋭い観察力と温かい見守りが不可欠。じっくりと「ほめポイント」だけに注力して観察していきましょう。できていないことを指摘するよりも、できていることをほめることで、子供は前を向きやすくなります。

ポイント3:勇気づけをしつつ寄り添う
「あなたなら大丈夫」と子供を信じてあげる気持ちは大切ですが、「ほら、やって!」と丸投げしてしまうのではなく、「一緒に頑張っていこうね」と寄り添う気持ちを伝えましょう。特にお子さんの年齢が小さければ小さいほど、1人だと尻込みしてしまうけれど、ママと一緒なら頑張れる傾向が強いもの。お子さんにマスターしてもらいたいものに、ママも一緒にチャレンジするのもおすすめです。

ポイント4:強みを強化する
人には持って生まれた気質、気性というものがあり、それは基本的に一生変わりません。それが「その子らしさ」です。その子らしさをポジティブな方向へと引っ張っていってあげましょう。例えば、1つのことにこだわる気質を「頑固」と捉えずに「粘り強さ」と捉える感覚です。弱みを克服することに奔走するよりも、強みを強化することに特化する方がポジティブな気持ちが高まりやすくなります。

ポイント5:時間をかける
やる気に関する悩みは一朝一夕で解決するものではありません。後ろ向きに考えてしまう、自分の力を過小評価してしまう、のような考えグセを克服し、ポジティブ化するのは時間がかかるもの。3年で身についたクセは、3年かかって克服していくくらいの心づもりで親自らゆったりと身構えてあげることが大切です。

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