内発的なやる気 VS 外発的なやる気

心理学的に見ると、「やる気」には、次の2つのルートがあります。

■内発的なやる気
好奇心や興味によってもたらされるやる気のこと。子供の内部から湧き出る力が原動力となっています。例えば、積み木が楽しくて仕方がないから、崩れても崩れても繰り返し積み重ねる、のような行動です。ご褒美や罰則に依存していないのが特徴。

■外発的なやる気 
外からの力に誘引されて出るやる気。外からの力とは、義務、賞罰、強制など。これらの力によってもたらされるやる気を指します。このタイプのやる気ともっともつながりが深いのがご褒美。「テストで100点取れたら、○○を買ってあげる」などがその典型です。


内発的なやる気を下げる「アンダーマイニング効果」とは?

ご褒美は時に子供の内発的なやる気を下げてしまう!

ご褒美は時に子供の内発的なやる気を下げてしまう!

内発的なやる気、外発的なやる気、どちらが理想的かと言えば、もちろん内発的なやる気ですよね。それでは、内発的なやる気だけでお絵かきに夢中になっている子に「もっと上手く書けたらご褒美をあげる」と外発的な動機づけをしてしまうと何が起こると思いますか?

なんと、ご褒美が登場することで、お絵かきへの興味が失せてしまう、という現象が起こることがあります!

これを心理学では、アンダーマイニング効果(過正当化効果)と言います。

これは、内発的なやる気だけで夢中になっていた行為に対し、ご褒美などの外発的な動機づけをしてしまうことにより、もともとのやる気がダウンしてしまう現象。

では、なぜこのようなことが起こるのでしょうか?

この子はもともと純粋にお絵かきが大好きで「絵を描くのが楽しい」「もっとすごい絵をかけるようになりたい」のように自分の目標を達成したいという内的な力で動いていました。しかし、ご褒美をもらえるようになると、無意識のうちに、お絵かきを達成する価値=ご褒美をもらうこと、とその価値をすりかえてしまうという現象が起こり得るのです!

>>次ページで、ご褒美の上手な使い分けについてお伝えします。