幅広い年代の個性的な出場者たち
カラオケ歌広場さんと吉幾三さんとのコラボレーション企画、「なりきり吉幾三!歌広場カラオケ大会!」。今回、予選を勝ち抜いた出場者は15名。吉さんのファン層からして、出場者の年齢層はやや高めなのではと予想していたのですが、最年少には17歳の方がいらっしゃるなど、幅広い年代の方々が集まっていました。ここ数年の「IKZOブーム」で、若年層の支持が増えてきていることも一因かもしれませんね。また、大会のタイトルが「なりきり吉幾三」ということもあって、つなぎ服やねじりハチマキなど、吉さんを意識した衣装の方々も多く見受けられました。中には、後頭部に大きく吉さんの名前を刈り上げた出場者もいて、大会に掛ける意気込みが非常に伝わってきました。
ステージの真横に吉幾三さんの審査員席が
カラオケ大会の選曲リスト
ではここで、出場者15名の選曲を紹介します。『津軽平野』、『俺ら東京さ行ぐだ』、『海峡』、『情炎』、『Dream』、『酒よ』、『俺はぜったい!プレスリー』、『酔歌』、『女のかぞえ唄』、『と・も・子…』、『雪國』
(『俺ら東京さ行ぐだ』、『酒よ』、『情炎』、『酔歌』は、二名の方がそれぞれ選曲)
大会に出場した筆者・唯野
ちなみに唯野が歌ったのは『と・も・子…』。前奏部分に2分半にも及ぶ長ゼリフのある曲なのですが、歌詞を一切見ずに暗譜で歌いきったことを吉さんに評価していただきました。歌そのものはともかく、歌に臨む姿勢だけは、なんとか吉さんになりきれたかなと思っています。
審査結果の発表
出場者15名の歌唱が終わり、審査結果の発表です。吉さんのカラオケ大会ということで、優勝者には副賞として、吉さんが実際に使用しているというステージ衣装が贈呈されます。こうしたプライスレスな副賞は、賞金以上に魅力的なものです。唯野も一出場者として、「ぜひ欲しい!」「吉さんの衣装を着て歌ってみたい!」という想いで、結果発表を聞いていました。いよいよ優勝者の発表。…残念ながら読み上げられた名前は唯野ではありませんでしたが、素晴らしいステージパフォーマンスで『俺ら東京さ行ぐだ』を披露された方でしたので、発表の瞬間、会場は大きな拍手と歓声に包まれました。まさに「なりきり吉幾三」という大会にふさわしい方でした。ステージ上で吉さんに副賞のステージ衣装を着させてもらうなど、優勝者にとって最高の表彰式となったことかと思います。
吉幾三さんに学ぶカラオケ上達のコツ
ここで、出場者への吉さんのコメントの中で、特に印象に残っているものをひとつ紹介します。唯野も全く同意見で、特に「語り」が必要とされる演歌・歌謡曲では、歌詞をしっかり伝えるうえでも、言葉と言葉に、ほんのわずかな「間」を取ることが大事と考えます。こうした「間」を入れることで、次の言葉の第一音がよりはっきりしてくるのです。「たとえば、『ぽつり・ぽつりと』(『酔歌』の歌い出しの歌詞)のように、言葉と言葉を切って歌ったほうが感情が出る歌もあるんです」
『酔歌』の例で言えば、『ぽつりーぽつりと』のように言葉を伸ばして繋げるよりも、『ぽつり・ぽつりと』のように少し「間」を入れて歌うほうが、二回目の「ぽ」が際立ちます。そのことで、「ぽつりと」という言葉が生きてくるのです。カラオケの練習において『語り』をテーマとされている方は、ぜひ吉さんのこのアドバイスを意識してみてください。
カラオケ歌広場さんの吉幾三企画限定メニュー「男のガーリックかつ丼」(写真提供:株式会社クリアックス様)
今回のカラオケ歌広場さんと同様、今後は多くのカラオケチェーン店が、さまざまなユーザー参加型のイベントを開催することが予想されます。読者のみなさまも、行きつけのカラオケ店にてこうしたイベントの告知を目にした際は、ぜひともエントリーをしてみてください。きっと、今まで以上にカラオケが楽しくなることかと思います。