かつては筆者の唯野も、毎週のように全国のカラオケ大会を行脚していました。今回は唯野と一緒に、カラオケ大会での一日を追ってみましょう。

出場の申し込み

カラオケ大会ステージ

カラオケ大会ステージ

カラオケ大会当日のお話をする前に、まずは出場の申し込みについて。基本、事前申し込みが前提です。主催側も申し込み状況を基に、表彰記念品(トロフィー、メダル、賞金など)の数を決めて用意したり、出場者の歌唱順を決めてプログラムを作成したり、といった事前準備が必要だからです。だいたい、本番の数週間前くらいを締切期限としている所が多いようです。

当日に歌う曲とカラオケのキー設定を決めて、出場料とともに申し込みます。出場料は、カラオケ大会の規模にもよりますが、おおよそ5000円~10000円といったところが相場です。「ちょっと高いかな」と思われるかもしれませんが、上位入賞者への賞金や記念品の用意、さらに会場の使用料や審査員の先生方に支払う費用などを考えれば、このあたりが妥当なところなのです。

また、規模の大きな大会では、歌唱力別に部門が分かれていることが多いです。たとえば、中級部門、上級部門、グランプリ部門、のように。もっとも、部門は自己申告ですので、自分のレベルに近いと思う部門でエントリーしてください。とは言っても、歌唱力抜群の方が賞狙いであえて下位部門からエントリーすると、他の出場者たちからすごく顰蹙を買いますので、そこは注意です。

大会当日~自分の出番までの間

カラオケ大会プログラム

カラオケ大会プログラム

受付でプログラムを受け取り、自分の歌唱順番を確認します。規模の大きなカラオケ大会ですと、出場者数が200人を超えている所もあります。これだけの出場者がいると、大会も丸一日がかりとなります。唯野が過去に出場した大会でも、朝9時開演、夜8時結果発表、閉会、といったものも多くありました。

ということもあって、長丁場のカラオケ大会では、出場者用に昼食のお弁当が用意されていることが多いです。もっとも、このお弁当代も、出場料に込められているのでしょうね。

自分の出番になるまでは、ひたすら待ちます。待ち時間の間、会場のロビーや入り口などでヘッドホンをつけて一人で歌っている方々をよく見かけます。いわゆる「声出し」です。本番をイメージしながら、みなさん真剣に練習しているのですね。また、ステージ衣装を着て歌う方は、この待ち時間を使って着替えておきます。多くのカラオケ大会の会場では、出場者のための着替え室を用意していますので、そちらを利用できます。

唯野の場合は、近所のカラオケボックスを探して、そこで1時間ほど声出しをしていました。声出しが終われば、会場に戻って音響チェック。客席の最後列に座って、他の出場者の歌を聴きながら、会場の響き(マイク・エコー・伴奏の大きさ)を確認します。備えあれば憂い無しですね。

自分の出番

自分の出番が近づくと、ステージ袖に行って、そこで待機します。ステージ袖から出場者の歌唱姿を覗きながら、自分の順番を待ちます。たまに、ステージ袖でヘッドホンをしながら練習している方を見るのですが、この時点で練習をしているようでは残念ながら手遅れです……。下手にそわそわするよりも、ここはもう腹を括ってどしっと構えた方が本番では良い歌が歌えるものです。

ついに自分の出番。司会の方から名前を呼ばれると同時に、自分のエントリー曲のイントロが流れ出します。直前の出場者からマイクを受け取り、ステージ中央へ。そこで軽く一礼。客席最前列に審査員の先生たちがいることが多いので、どなたか一人にターゲットを絞って「にこっ」と微笑みかけましょう。それで1点くらい評価が上がります。

歌はもう、普段どおりに歌います。本番で普段以上に歌えるはずがありません。普段よりも上手く歌えない人のほうが大多数です。なので、普段どおり歌えれば十分及第点です。

カラオケ大会ステージ歌唱

カラオケ大会ステージ歌唱

ステージ歌唱のコツをひとつ紹介します。カラオケボックスやカラオケ喫茶などと違って会場が広いので、「張り」の表現はオーバーなくらい大胆にするのがベスト。観客席の一番後ろに座っている人の耳に届くくらいの距離感で歌ってみましょう。唯野はよく、会場奥の「出口」と書いてある緑色光の看板(?)を目掛けて歌っていました。

歌唱時間ですが、カラオケ大会では1番のみの歌唱ということが多いので、おおよそ2分くらいです。なので、案外あっという間に終わります。歌い終わったら一礼。カラオケ大会のステージは、礼に始まり、礼に終わるのです。

自分の出番が終わってから

自分のステージが終わると肩の荷が下りるものです。後は、他の人のステージを客席から観覧するのが良いでしょう。見るのもまた勉強です。

唯野はよく、他の人のステージを見てレパートリーを増やしていました。つまり、他の人が歌っている曲の中で「いいな」と思った曲を盗む(?)のです。すると徐々に、「カラオケ大会でウケる曲」の傾向が掴めるようになります。どんどん盗んで、選曲の嗅覚を身につけていってください。

…と言いつつも、1日がかりの大会では、待つのもまた大変です。ただでさえ、200人強もの出場者がいて時間が押しているにもかかわらず、なぜか途中でゲスト歌手コーナーや友情出演コーナーが入ることがありますが、これはいわゆる「大人の事情」です。

審査結果の発表

夜も更けてきて、いよいよカラオケ大会のフィナーレ、審査発表です。司会の方が部門ごとに入賞者を発表します。大会にもよりますが、出場者の2~3割を表彰するのが一般的なようです。賞も、努力賞や熱演賞や歌唱賞や審査員賞など、いろいろなものを用意していますが、頂点はやはり優勝です。

カラオケ大会優勝トロフィー

カラオケ大会優勝トロフィー

審査発表の時は、本当にどきどきするものです。ここで名前を呼ばれた方は表彰対象となりますが、最後まで名前の呼ばれなかった方は、残念ながら賞なしとなります。さあ、はたして自分の名前が呼ばれるかどうか……。

入賞者の名前が次々と読み上げられるにつれ、あちこちで歓声が上がります。入賞を素直に喜んでいる人、自分の想定よりも低い賞で苦笑いしている人、なかなか自分の名前を呼ばれずに不安そうな顔をしている人、さまざまな人間模様を見られます。

各賞の発表が進み、そしていよいよ最後、優勝者の発表です。その瞬間、会場中から大きな拍手が沸き起こり、優勝者はステージに上がっていきます。そして表彰。審査員の先生からトロフィーや賞状や賞金の授与。その度に拍手を浴びるのですが、会場中からいただくこの賞賛もまた優勝者の特権です。この快感は一度味わったら忘れられないものですよ。

カラオケ大会の探し方

カラオケ大会の一日をお話ししてきましたが、いかがでしょう。あなたもカラオケ大会に出場してはみませんか。では最後に、カラオケ大会を探す方法を紹介します。

インターネットであれば、「カラオケ大会 2013」「カラオケ大会 平成25年」「のど自慢 2013」など、年号と一緒に検索すると比較的見つけやすいです。カラオケ雑誌であれば、月刊歌の手帖月刊カラオケファン月刊歌謡アリーナ、などにカラオケ大会情報が掲載されています。また地方では、カラオケ喫茶が主催するカラオケ大会も多いので、色々なカラオケ喫茶を実際に訪れてみると、カラオケ大会の情報を口コミで入手することができるかと思います。

筆者の唯野も今年の6月に千葉のカラオケ大会で審査員を務めますし、他にもカラオケ大会の情報を持っていますので、カラオケ大会に興味のある方は唯野へのお問い合わせフォームまでご連絡くださいませ。
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