旅は一人ですか?
ガイド:哀愁感のあるピアノ旋律からギターへと展開する「A Passenger」、ピアノの部分がとてもスパイスになっていますね。これはタイトルからしても旅の歌、しかも鉄道の歌ですが、八田さんは一人旅主義ですか? ちなみに僕は、できるなら一人、でもそれは人が嫌いとかいうのではないのですけどね。
八田:
まずこの曲は、旅先で地元の人たちで活気のある列車の中に独り紛れている寂しさ、という状況を思い浮かべました。実際の旅は主義とまではいきませんが、基本的に一人が昔から好きです。自由度がある、というのも大きいです。行程の予定変更もそのときの思いつきで出来るじゃないですか。あ、ここで降りたい、とかやっぱりこっちに行こうとか。遅延とか乗り過ごしなどトラブルで予定通りにいかなくても自分がガッカリするだけで誰にも怒られない(笑)。もちろん一人旅以外も行きますし、それはそれで楽しみはありますよ。でも現地集合現地解散の場合も多いです。現地までは一人旅(笑)あと、曲のことをいうと、J-POP的にしてみました。まだ誰にも言ったことないですけども、ユーミンが作った松田聖子さんの曲や竹内まりやさんの曲に近づけられたらな、と。
飛行機は便利です
ガイド:「滑走路」では、鉄道から飛行機に(笑)。次の「飛行機」がテーマのアルバムまで温存できなかった曲ですね。冗談はさておき、これはとても気持ちよくギターを弾かれている、そんな風に僕には聴こえます。実際、どうなんでしょう?
八田:
鉄道好き、と言っても飛行機もよく利用します。悔しいけどやっぱり便利です(笑)。そうですね、これは弾いてて気持ちよいです。ただ、案外とコード進行が面倒で何も考えずに弾く、というわけにはいかないので、それなりに頭の中は音使いに気をつけています。曲自体、結構転調もしてるんですよ。
長い人生、山あり谷あり
ガイド:「THE DAYS」は、締めくくりに相応しい、どこか郷愁感ただよう、でも後ろ向きではない気持ちが伝わります。学生さんには夏休みの終わりに聴いて欲しいですね。この曲をアルバム・タイトルにされた理由は?
八田:
これは自分でも一番気に入ってる曲、ということもありますし、長い人生、山あり谷あり、ということを表現した、ということもあります。僕ももう中年ですし(笑)、これまでいろんなことがあったなぁ、世の中の人もそれぞれいろんな日々を送っているのだ、辛いことの方が多いかもしれないけど、前向きにいきましょう、ということで、象徴的にアルバムタイトルにしてもいいかな、とすぐに思いました。
大所帯でレコ発ライヴ!
ガイド:レコ発ライヴを8月3日に計画されているとのことですが、ぜひここで聴き所を教えてください。
八田:
メイトリアークという女性ボーカルのバンドと2マンライブになります。QVでもピアノを弾いてくれている原川くんのリーダーバンドです。普段から仲良くして頂いていて、最近はだいたいこのバンドとの2マンが多いです。「VILLAGE」に引っ掛けて、「村祭り」という言い方を冗談混じりにしています。
そして我々ですが、今回レコ発なのに音源とメンバーが違うんです。パーカッションの佐藤さんは残念ながら出ないことになってしまいました。それで、そのまま別のパーカッションの方にお願いするだけではなく、いっそ豪華編成にしよう、と思い、ブラス2名に参加して頂くことになっています。8人の大所帯になります。迫力あるライヴが出来るんじゃないかな、と思っていますし、CD音源とは別の楽しみ方が出来るのではないか、と期待しています。
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QUIET VILLAGE
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