賃貸物件の火災保険(賃貸物件入居の場合)
火災保険は貯蓄でカバーできる?
自分の持ち物に火災保険を契約するかどうかなどこちらの勝手と思いながら、仕方なく契約した人も多いのではないでしょうか。
しかし自分の持ち物(TVや冷蔵庫、洋服などの家財)以前に自分が誤って出火して火事になった場合、大家さんに対して賠償責任が発生します。
こんなときに役に立つのが借家人賠償責任保険特約(2010年の保険法改正で借家人賠償責任補償という名称に変わっています)です。
このように火災保険は自分の持ち物のほか、住まいを守るものですから、持ち家だけでなく、賃貸の場合でも必要性が高いのが分かると思います。
火災保険を貯蓄で代用できるか?
医療保険はここ数年需要が高く、良く売れているようです。しかしながら保険のプロの間では、医療保険不要論なるものがあります。保険に加入するなら貯蓄で代用できるというものです。では、火災保険ではどうでしょうか。
冒頭に自動車保険や火災保険は自分で進んで加入して、生命保険や医療保険は勧められて加入することが多いと言いました。保険事故が発生する確率というのも参考になりますが、
それ以上に保険料と保険金のバランスを考えて効果があるかというのがポイントです。
クルマを運転していて他人を死亡させた、火災や自然災害が起きて家が全焼・全壊した場合、よほどの資産家でもない限り、貯蓄でカバーするのは通常ほとんどの人は不可能です。
大きな保険事故が発生した場合、支払った保険料以上の保険金が支払われる、つまり収支が見合うという点が火災保険が必要であるという一番の理由と考えます。
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