プールに入る前に、安全面で気を付けることは
子どもの大好きなプール。でも、危険もいっぱいです
水中では皮膚がやわらかくなっているため、爪が伸びていると、軽く接触しただけでも怪我をさせる危険性があります。伸びている爪は切りましょう。
●準備体操をしましょう
どんなスポーツでも同様ですが、必ず準備体操をしましょう。筋肉や心肺機能を活発にし、今から水に入るんだと、自分自身の体に言い聞かせることも大切です。準備体操をせず、急に冷たい水に入ることはとても危険です。
●時計・ネックレスなどのアクセサリーは外しましょう
前述したように、プールに入った皮膚はやわらかくなっており、切れやすい状態です。時計やアクセサリーが凶器になる場合もあるので、必ず外しましょう。
メガネも接触事故でレンズが割れる可能性があるので、メガネを付けたまま顔を水に付けたり、泳いだりしてはいけません。
ただし、子どもの保護責任を果たすため、プールサイドまで使用できるところもあります。その際は、落下防止グッズ(眼鏡バンドなど)を付けましょう。
●保護者の手の届く範囲で
子どもがつま先立ちをしないで水面より肩の出ない深さのプールでは、必ず保護者の手の届く範囲で利用するようにしましょう。また、その際、保護者一人に対し、子どもは2名まででしょう。常に保護者の視界に入る範囲で遊ばせましょう。
安全面の観点からしてはいけないこと
●プールサイドは走らない水着1枚しか着ていない上に、皮膚も水につかっているため、やわらかくなっており、怪我をしやすい状態になっています。また、足の裏がぬれて、滑りやすくなっています。走って、他の人にぶつかったり、滑ってこけたりすることはたいへん危険ですので、プールサイドでは走らないように。
●飛び込みはしない
下手に飛び込むと、プールの底で頭を強打し、大きな事故になる可能性もあります。ですから、親が子どもを水中に投げ入れる遊びも危険です。また、自分が危険なだけでなく、他人に怪我を負わせる場合もあります。潜水、逆立ちも危険です。
●スライダーの途中でわざと止まらない
スライダーはかなりの勢いがついているので、次にすべってきた人とぶつかると、大変危険です。
●コースロープには、ぶら下がらない
コースロープにぶら下がることで、ロープが外れて、思いがけず、深く沈んでしまうこともあるでしょうし、ぶら下がった手をはなすことで、勢いよく、上に跳ね上がり、近くにいた人の体にあたってしまうことも考えられます。
●気流装置(吐水口、排水口、吸水口)の前で遊ばない
軽い気持ちでやったことが、大きな事故につながる可能性があり、大変危険です。
●シャワーで、石けん、シャンプー、リンスなどは使用しない
滑る危険があるので使ってはいけません。
●入水後、ぬれたまま、更衣室に入らない
更衣室がぬれていると滑って危険です。
●傷口があるときは入らない
切り傷のある状態で水の中に入ると、皮膚がふやけた状態になっているので大出血する可能性があります。怪我のある時は、入らないようにしましょう。
他人の迷惑になるので、してはいけないこと
●感染症にかかっている人は入らない感染症にかかってる本人も悪化する危険もありますが、その病気を他人にうつす可能性もあるので、絶対に入らないようにしましょう。
●大型遊具や水鉄砲など突起物のある遊具は使用しない
大きな浮き輪やボールや水かき、足ひれなどは気付かないうちに、他人にあたってしまうこともあり、危険です。また、大きなボートなどは、水中が確認しにくく、監視の妨げになります。
●無断でカメラ・ビデオなどの撮影はしない
プールは混み合っている場合が多いので、自分の子どもの写真を撮ろうと思っても、他の人も画面に入っていまうことが多々あり、プライバシー保護の観点から撮影禁止のところも多いようです。ただし、撮影許可申請をすれば、撮影できるところもあるようですが、水中での撮影はトラブルの原因になりかねないので、撮影は控えましょう。
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