テクノポップ/アーティストインタヴュー

加藤賢崇『若さ、ひとりじめ』復刻(4ページ目)

ソリッド・レコードより初期重要作品、3タイトルが同時リリースされました。『ハレはれナイト』に続き『若さ、ひとりじめ』の復刻を記念して、東京タワーズ、京浜兄弟社の一員、俳優そしていぬちゃんの作者としても知られる加藤賢崇さんが登場です。東京タワーズ時代から時代検証ともなるお話を伺いました。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

いぬちゃんでけじめ

ガイド:
砂原良徳さんがアレンジした「いぬちゃんのうた(Rod Mix)」は、今回のではなく、当時のボーナストラック扱い。やはり、賢崇さんと言えば、いぬちゃん。いぬちゃんの曲はなんとしても入れたかったのでしょうか? いぬちゃんはいつどこでどのように生まれたのですか?

賢崇:
doubutsuband

どうぶつバンド(一番上がいぬちゃん)

いぬちゃんのできるまで、は94年に出たヤマハから単行本で詳しく書いたのですが、それもいつか復刻したいですね。まあ幼少の頃から描いてるキャラクターです。いぬちゃんのうたは87年頃、東京タワーズの持ち曲としてライヴでハードロックバージョンで演奏していたんですが、それをダンストラックにリメイクすることがソロ宣言、みたいな気持ちでけじめをつけたかったのかな、と思います。

「ハレはれナイト」を振り返って

ガイド:
1991releaselive

1991年レコ発ライヴ

今回の復刻では、レコ発ライヴから5曲、カラオケが5曲、追加されました。このレコ発ライヴとは、「ハレはれナイト」の一環として行われたものですか? 僕は残念ながら、一度も「ハレはれナイト」を見ることがなかったのですが、思いだされる事があれば、教えてください。

 

賢崇:
indodaiwajutsudan-kenso

加藤賢崇 (インド大話術団)

「ハレはれナイト」はサエキけんぞうさんとのインド大話術団というトークユニットとしてのイベントですが、88年に六本木インクスティックで始まり、渋谷クアトロに場所を移し、92年までに計7回ですかね。その後2008年と今年、軽く復活しましたが、インド人のメークと扮装が大変なので、ひんぱんにはできないのです。1時間トークをやった後の1時間ライヴという感じで。『若さ、ひとりじめ』レコ発のときは、たくさんゲストも呼んでにぎやかな感じでした。

 

ガイド:
1991releaselive

1991年レコ発ライヴ

これ以上深く訊いてしまうと、今回の復刻版での賢崇さんご自身の解説と被りすぎてしまうので、さらに知りたい人にはCDを買ってもらい読んでもらいましょう。最後に賢崇さんの今後の活動予定などあれば、教えてください。

 

賢崇:
特にこれといって具体的なものはないのですが、ひとまず京浜兄弟社のリイシューが早く実現できたらいいな、と思っています。あとはしばらく東京でしか活動できてないので、DJか、ひとりカラオケライヴでも関西や中京方面に足を伸ばしたいと思います。

ガイド:
ありがとうございました。ぜひ、関西の方にもお越し下さい。

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