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退廃的美学論~Part 3 美形のオトコたち~80年代編

グラム編とニューロマ編では紹介できなかった80年代を中心とした美形のオトコたちを一挙紹介。a-haにWham!にサイケデリック・ファーズ、そして日本でのみデビューした美形たちも。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

美形のオトコたち・・・グラム編とニューロマ編に続くは、80年代編。日本向けの美形バンドも結構いた訳です。

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モートン・ハルケット(中央)、ポール・ワークター・サヴォイ(右)、マグネ・フルホルメン(左)の3人は、ノルウェーは森だけでない事を世界に知らしめました。プロモ・ヴィデオの歴史を語る上でも、彼らの「Take On Me」のプロモは、スケッチと実写の融合というその当時として巧みなアイデアが彼らの全世界的成功を手助けしてくれました。お陰で、全米でもシングル『Take On Me』は1位を飾りました。

ちなみに、「Take On Me」に出演したモートンの相手役の女性・・・結構好きなんですが、彼女は、「Sun Always Shines On TV」のプロモの冒頭に再出演しています。やはり、美形と言えば、ヴォーカルのモートンですね。楽曲的な貢献は無いものの、彼の広音域に伸びまくるヴォイスも魅力的です(調子に乗ってカラオケで「Take On Me」を歌い、無残な気持ちになった人も多いはず)。そして、所謂西洋人美形とは違うエキゾチックなモートンのルックスに惹かれてしまった貴女も多いのでは?

a-haと言えば、「Take On Me」なんですが、1985年に世界的にブレイクしたのはアラン・ターニーがプロデュースしたヴァージョン2。その1年前の1984年の10月にヨーロッパのみで発売されたシングル『Take On Me』は、New Musikのトニー・マンスフィールド(トニマン)がプロデュースした別ヴァージョンです。New Musikや彼のプロデュース作品を聴いた方なら、思わずニンマリしてしまうトニマン・アレンジが炸裂しています。個人的には、こちらのヴァージョンの方が好きなのですが、「売れる」という事を考えると、アランのヴァージョンの方が確かに正解です。でも、700万枚以上売り上げたデビュー・アルバム『Hunting High And Low』(1985年)では、トニマンはタイトル曲や「Train Of Thought」を含め7曲プロデュースしていますので、ぜひ聴いてあげて下さい。この辺は、a-haのレア・トラック集としてトニマンの12インチ・ヴァージョン(これも過剰なアレンジでいい)を含めて、CD化して欲しいものです。

ちなみにa-haは再結成されて、現在も活躍中ですが、90年代にはそれぞれのメンバーはソロ・プロジェクトでも活動しています。モートンはソロ(a-ha仲違いの原因ともされる)、ポールは妻のローレンとSavoy、マグネはTimbersoundとして。

せつないノーウェジアン・ポップ

アルバム『Fantastic』(1983年)でデビューしたWham!のジョージ・マイケルとアンドリュー・リッジリー・・・どちらが美形かと言えば、アンドリューじゃないでしょうか? しかし、バッド・ボーイズ的ブルー・アイド・ソウル・アイドルとしては、当然ジョージの方が悪ガキ大将で、アンドリューはちょっと気の弱い手下や子分のイメージがつきまといます。Wham!のクリスマス定番ソング「Last Christmas」のプロモ・ヴィデオを見ると、それが象徴的です。アンドリューはとっても可愛いソバージュの彼女をつれてクリスマス・パーティーへと・・・でも、彼女はジョージの元カノで、ジョージは鋭い眼光を彼女に送ります。察するに、彼女はジョージが大好きで去年のクリスマスは付き合っていたんだけれど、ジョージの素行の悪さで別れてしまう。でも、二人とも未練がある。

Wham!時代にジョージ(Wham!名義である場合もある)がリリースして大ヒットしたシングル『Careless Whisper』・・・日本では西城秀樹もカヴァーしていましたね。これも、素行の悪いジョージが後悔の念を歌った曲。何だか、日本の演歌に通じる曲調が日本人のハートにも訴えます。中条きよし辺りがカヴァーすればいいのでは。Wham!解散後、アンドリューはカーレーサーと成ったらしい。ソロ・アルバム『Son Of Albert』(1990年)もジョージの歌唱プロデュース(?)でリリース。そして、バナナラマのカレン・ウッドワード(KarenではなくKerenです)のハート射止めたアンドリューには、ちょっと嫉妬します。まぁ、ジョージは興味なかったでしょうが。ちなみに、セクシー★プロモとして有名なジョージの「I Want Your Sex」での彼のヘテロセクシャルぶりは、本心ではなかったんでしょうか?
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