テクノポップ/海外のテクノポップ

せつないノーウェジアン・ポップ

FUJI ROCKにも出演するロイクソップをはじめとした、森だけじゃないもっと評価されるべきノルウェーのアーティストに注目。胸キュン・ポップ・エレクトロニカへの誘い。せつなく、たたずむレノ君。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

amazon.co.jpにあるCDは、ジャケ写からリンクできます。(amazon.co.jpにない場合、海外のamazonや他の通販サイトへ)
ノルウェーはスカンジナビア半島の立憲君主制王国。総人口は約450万人で、ノルウェー語が公用語ですが英語が話せる人が多い。ノルウェー式という捕鯨法を編み出した国でもあり、日本、アイスランドと共に捕鯨国として反捕鯨国からパッシングを受ける存在。ノルウェー民謡、フォークダンスなど音楽的にも豊かな国で、ジャズにおいても第一線です。ロック~ポップの観点からは、北欧メタルややはり運動会の定番曲「Take On Me」で全世界的な人気を博したa-haが有名です。a-haは2000年に『遥かなる空と大地』で復活し、2002年のライヴを収録した『How Can I Sleep With Your Voice in My Head』(2003年)もリリース。

ノルウェーのトロムソ出身のトルビョルン・ブルントラントとスヴェイン・ベルゲからなるエレクトロニカ系デュオがロイクソップ(Royksopp)。トロムソは北極圏最大の町ですが、6万人弱の人しか住んでいない。そんな小さな町ですが、驚くべきことに同じ町からは、Crammed Discsから『White Out Conditions』で1988年にデビューしたベル・カント(Bel Canto)がいます。このアルバムは、SOUNDCLASHシリーズとしてCrammed Discsから最近再発されました。アネリ・マリアン・ドレッカーの透き通るようなヴォーカルと中近東風のエスニックなメロディーで日本でもそこそこ知られていたグループです。また、元メンバーのゲイル・ジェンセンは、ブリープ(Bleep)やバイオスフェア(Biosphere)名義でも活動しました。

ロイクソップとはノルウェー語で「ほこりたけ」と意味できのこの一種です。「せつない系エレクトロニカ」というキャッチ・フレーズが使われいますが、北欧系のメロディアス感と曖昧なんだけれどファンクなエレクトロニカ(この言葉もとても曖昧)とでも言っておきましょう。イギリスの名門ダンス~エレクトロ系レーベル、Wall Of Soundから2001年にアルバム『Melody A.M.』をリリースしています。

2003年6月18日には、東芝EMIから『Melody A.M. - Special Edition』として、リミックス曲+PVを収録したボーナスCDを追加して新たにリリース。ロイクソップの魅力はオリジナルだけでなく、リミックスやPVにも詰まっているだけに見逃せません。なお、ロイクソップは7月26日のFUJI ROCKにも出演予定。

Disc 1:
01. So Easy
02. Eple
03. Sparks
04. In Space
05. Poor Leno
06. A Higher Place
07. Roksopp's Night Out(ロイクソップのお休み)
08. Remind Me
09. She's So
10. 40 Years Back/Come

Disc 2:
01. Don't Go
02. Poor Leno (Jakatta Radio Mix)
03. Poor Leno (Silicone Soul's Hypno House Dub)
04. Remind Me (Someone Else's Radio Mix)
05. Eple (Fatboy Slim Remix)
06. Eple (Shakedown Remix)
06. Eple (Black Strobe Remix)
08. Sparks (Roni Size Remix)
09. Sparks (Murk Downtown Miami Mix)
10. Poor Leno (Video)
11. Remind Me (Video)
12. Eple (Video)
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます