総返済額をなるべく少なくしたい
老後の生活資金など、将来の手元資金をなるべく多く残すためには総返済額を少なくするのが効果的です。その方法としては次の2つが考えられます。・繰上返済する
余裕資金があれば、繰上返済を行うことで総返済額を抑える効果が生まれます。時期は早ければ早いほど、また、返済額軽減型よりも期間短縮型の方が効果的です。しかし、繰上返済は手元資金を使うことになりますし、期間を縮めることもリスクがあるので、今後のライフプランに支障がないか、今の返済額をずっと支払っていけるかなども考慮した上で行いましょう。
【参考記事】
繰上返済のメリットと落とし穴
繰上返済、マメに返す?まとめて返す?
・金利が低いものに借換える
今より金利が低いものに借換えすることも総返済額を抑えることにつながります。ただし、金利タイプが同じなら、という条件付きです。固定から変動へなど、金利リスクが高まるものへの借換えは、将来の金利動向によっては逆効果です。また、たとえ、今現在の金利はあまり変わらないものでも、例えば、全期間-0.7%のものから全期間-1.2%のものへなど、金利の引き下げ幅が大きなものへの借換えは総返済額の軽減につながります。
【参考記事】
借換えのメリットは?~総返済額を軽減する
将来の将来の返済額を減らしたい、返済額アップを避けたい
今は返済できているが、将来子どもの教育費が増えるなどで、返済額を少しでも減らしたい、もしくは金利が変動するタイプで、金利上昇して返済額がアップすると厳しいという場合には、次のような繰上返済や借換えが解決の手段となります。・返済額軽減型で繰上返済
変動金利型や固定金利選択型などで、将来金利上昇による返済額アップが心配という場合には、期間短縮型で繰上返済を行ってしまうと、期間が短くなっている分、返済額がアップしやすくなってしまいます。金利動向はわかりませんが、返済額アップをなるべく避けたいのであれば、返済額軽減型で繰上返済をしておくのが安心です。
・固定金利期間の長いものへ借換え
金利上昇による返済額アップを避けるには、固定金利期間が長いものへの借換えが有効です。例えば、子どもが中学生、あと10年程度で教育費の支出が終わるという場合であれば、全期間固定ではなくとも10年固定でも教育費とのダブルパンチは避けられます。固定金利選択型も上手に取り入れましょう。
住宅ローン返済は20年、30年と長期にわたるため、当初の借入れのままではフィットしなくなるのも当然です。無理して支払い続けるのではなく、5年後など少し先を見越して、見直し、準備をしていくと良いでしょう。世の中の経済状況も変わりますので、借換えなど、その時に出ている住宅ローンを利用していくことも賢明な方法です。借りっぱなしではなく、折に触れて見直しをしていきましょう。