フランス語の勉強の中でも最も大事なものの一つである書き取り(ディクテ)。フランス語検定でもお馴染みのdictée(ディクテ)ですが、音声を聞きながら正しいスペルを書くことは慣れないとなかなか難しいものです。まずはよくある間違いパターンを自分の間違いと照らし合わせ、ディクテの達人を目指しましょう。

同音異義語の間違い

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まずは同音異義語の整理から

dictéeの間違いは当然のことながら音声に由来するものなので、まずはその間違いが音声としては同じであっても意味の異なる単語、いわゆる同音異義語であるのかどうかチェックしましょう。
例をあげると、英語のor(~か)を意味するou(ウ)と「どこ」という意味の疑問詞(ウ)、動詞avoir(アヴワール/持っている)の三人称単数の活用形であるa(ア)と前置詞のà (ア)などがありますが、違いがaccent(アクサン/アクセント記号)の有無だけであるので初心者の方は見落としてしまいがちです。

もちろん、同音異義語ですから、その場にあっては意味がおかしい単語だということはよく考えてみるとわかるはずです。この種の間違いの場合は、しっかりと間違えやすい単語の意味を覚えることからはじめましょう。

形容詞の整数一致・名詞の複数形に関する間違い

先ほどの同音異義語の間違いとは異なり、形容詞の整数一致や名詞の単数形・複数形の間違いなど、意味はしっかりとれているのに正確に表記できていないがゆえの間違いも多くみられます。

例えば形容詞の場合、通常は男性形のpetit, petits(プチ)や女性形のpetite, petites(プチット)のように男女で音声は変わるものの、単数形と複数形では音声は不変であるためにsを書き忘れる間違いが多いということをしっかりと認識しておくことが大切です。また、名詞の場合も同様にchien, chiens(シアン/犬)のように、特殊なものでない限り単数形と複数形は同じ音声となりますので、聞き取りの際に冠詞や指示形容詞にしっかり意識を集中させることが必要となります。

また、少し難しくなりますが、net, nette(ネット/明瞭な)やculturel, culturelle(キュルチュレル/文化的な)のように、女性形を作る場合に語末の子音を1つ追加した後にeをつけなければならない場合がある例も覚えておかなければなりません。

このパターンの間違いは指摘されるとすぐに気がつくので、うっかりミスと軽く考えがちです。しかし、核となる名詞に付随する冠詞、形容詞は必ず変化するというフランス語の理路整然とした美しさはこの性数一致という原則にこそあります。だからこそ変化させないと気持ち悪い!フランス語じゃない!というくらいまでこだわっておくと間違いを確実に減らすことができるでしょう。

次ページでは「動詞の活用に関する間違い」をみてみましょう。