健康長寿,国民医療費,高齢社会,高齢者,平均寿命,健康寿命,運動,食事,疾患,生活習慣病

医療費の負担を抑えるためにも、食事や運動を心がけ、健康長寿をめざしましょう。

健康日本21(第二次)の推進に当たり、厚生労働省では、「地域における行政栄養士による健康づくり及び栄養・食生活の改善の基本指針」をだし(平成25年3月)、地域において栄養指導等を行う栄養士にむけて、実践するための資料集を出しました。

その中には、なかなか興味深いデータがあるので、いくつかご紹介したいと思います。

詳しいデータは、・地域における行政栄養士による健康づくり及び栄養・食生活の改善について 信州保健医療総合計画 ~「健康長寿」世界一を目指して~をご覧ください。

平均寿命トップの男女ともに長野県

長寿地域として知られる沖縄は、2000年頃から男性の平均寿命のランキングが1位どころか、26位になったことは、過去の記事(「長寿地域沖縄にも陰り? 短命を招く現代食」)でも取り上げましたし、様々なメディアでも取り上げられてきました。

平成22年度の平均寿命は、男性・女性ともに「長野県」がトップです。

1位 男性 長野県  女性 長野県
2位 男性 滋賀県  女性 沖縄県
3位 男性 福井県  女性 島根県
4位 男性 熊本県  女性 熊本県
5位 男性 神奈川県 女性 新潟県

また、男性・女性ともに最下位は青森県でした。

高齢者の中でも寝たきりや介護の世話が必要なく、日常生活に制限のない健康寿命と平均寿命の差は、約10年あります。高齢者が長生きできる社会はすばらしいものですが、やはり健康でイキイキと自活できることに越したことはありません。

健康寿命のランキングを見ますと、

1位 男性 愛知県 女性 静岡県
2位 男性 静岡県 女性 群馬県
3位 男性 千葉県 女性 愛知県
4位 男性 茨城県 女性 沖縄県
5位 男性 山梨県 女性 栃木県

また最下位は、 男性 青森県、女性 滋賀県でした。

健康寿命の算出方法は様々

ここで気になったのは、平均寿命1位の長野県が健康寿命では、男性6位・女性17位ということで、これでは介護等が必要な期間が長くなるのでは?と疑問がわきました。

一方で、長野県健康長寿プロジェクト・研究事業研究チームによる「健康長寿要因分析」(平成26年5月)を見ると、長野県は平均寿命が全国1位であることはもちろん、健康寿命も1位とも記載されています。

厚生労働省の結果と異なるのはなぜなのかを調べてみますと、長野県の「信州保健医療総合計画」にその解説がありました。
現在、健康寿命は3つの算出方法が厚生労働省から示されています。(単位:年)

1.「日常生活に制限のない期間の平均」
(H22 国民生活基礎調査)
全国 男性:70.42 女性 73.62
長野県 男性:71.17(6位) 女性 74.00(17 位)

2.「自分が健康であると自覚している期間の平均」
(H22 国民生活基礎調査)
全国 男性:69.90 女性 73.32
長野県 男性:70.76(10 位) 女性 73.56(20 位)

3.「日常生活動作が自立している期間の平均」
(H22 介護保険の要介護度)
全国 男性:78.17 女性 83.16
長野県 男性:79.46(1位) 女性 84.04(1位)

上記のとおり算出方法によって年数に違いがあることや、独自の方式で算定・公表している地方自治体も存在していることから、国の考え方を踏まえ、どのような方式が適当か検討することが必要です。

「健康寿命の算定方法の指針」によると、1.のデータでは、測定法は自己申告であり、「健康上の問題で日常生活に何か影響がありますか」という設問や、またその影響について仕事や運動などで感じるかどうかを答えるのですが、高齢者であればなにかしら影響はあるでしょう。

また長野県から出された健康長寿の数値は、要介護度で測定されるため客観的です。ただし、要支援1、要支援2は、不健康な状態に含めないため、議論の余地があると見られています。