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ワークスタイル革命-クラウドソーシングの衝撃(2ページ目)

インターネットをベースとした新しいワークスタイルであるクラウドソーシングについて考えてみたいと思います。今朝、月例勉強会の講師に東京工業大学の比嘉教授とクラウドワークスの吉田社長が来られました。お話のエッセンスをシェアできればと思います。

藤田 聰

執筆者:藤田 聰

キャリアプラン・リーダーシップガイド


クラウドソーシングのクラウドは「雲」ではなく「群衆」を意味します

クラウドソーシングのクラウドは「雲」ではなく「群衆」を意味します

しかしながら、うまく活用すれば、1/5のコストと5倍のスピードで新製品開発が実現できます。まずは小さな案件でトライアル的に利用して試行錯誤して経験値を積み、信頼できるワーカーを発掘して密な関係を築くこともあろうかと思います。
矢野経済研究所の調査では、国内では2013年250億円の市場規模、2017年には1400億円の市場になると予測されています。

不動産であれば、購入→賃貸→時間貸しという流れです。自動車であれば、購入→レンタカー→カーシェアリングというように、新しい人材調達の形として、正社員→派遣社員→クラウドソーシングという流れでしょう。固定費から変動費へ、持たざる経営への加速と言えましょう。

このようにクラウドソーシングを利用すれば、大企業の担当者レベルで新しい事をすぐ試せる時代になりました。ワーカーのスキルの空き枠に対し、発注者がお仕事依頼をし、エンジニアやデザイナー、ライターや翻訳家などの受注者が業務進行・納品するという流れです。

今後は子育てをしているお母さんも空き時間の1~2時間を利用してスキルの空き枠をユーザーに提供することもあるでしょう。専門技能がある人に1時間単位で仕事を気軽に発注するのがクラウドソーシングです。

無料経済化が進行すると

価値の源泉が「製造原価」ではなくなり、価格が製造原価に紐付かなくなったという事実を受け入れましょう。モノやサービスの作る過程に人々が参加し共感が生まれ、「共感」が価格の源泉になる時代です。

そういう意味で製品の性能での比較ではなく、その商品への想いを如何に伝えるかの方が遥かに重要です。その意味ではスティーブ・ジョブズの強烈な想いに共感するユーザーが企業価値までも高めているのです。

「何かがソフトウェアになると、それは必ず無料になる」とワイアードのクリス・アンダーソン元編集長は言いましたが、その言葉が現実のものとなってきました。

このようなトレンドを踏まえ、自己のキャリア開発を考えてみてはいかがでしょう?ここで気づいていただきたいのはどの組織に在籍しているかではなく、個人としての専門能力のみが評価されるということです。組織のブランドに期待するのではなく、自分の能力こそ期待することです。

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