テクノポップ/アーティストインタヴュー

TRICKY HUMAN SPECIAL~孤独の巨人

セロファン、タマコウォルズ、BAND EXPO等のバンドで活動してきた河野薫さん。バンドと平行して、TRICKY HUMAN SPECIAL名義でTOKYO MORとGUITAR EXPOのコラボ第1弾『孤独の巨人』をリリース。ジャケは一見イカツイですが、そこには郷愁に溢れる美しき世界があります。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

TRICKY HUMAN SPECIALと名乗る理由

ガイド:
河野さん、はじめまして。今回、リリースされたアルバム『孤独の巨人』は、TRICKY HUMAN SPECIAL名義では2枚目のアルバムとなりますが、本名の河野薫ではなく、この名義にされた理由とかあれば、教えてください。
 
河野:
trickyhumanspecial

TRICKY HUMAN SPECIAL

本名以外のユニット名というものがあったほうが気楽に活動できると思ったんです。なぜかそのときは本名だともう逃げられない…というか縛られる、制約を受けそうな気がしたんですよね。聴くほうも重いかなというような気がして。ただ自分に正直でありたいという思いから本名にはしませんでした。普通は「逆だろ!」と突っ込まれそうな気がするんですが、あまのじゃくなんでしょうね。
 
なんとなく英語が良かったんですが、なかなかしっくりくるものがなくて、直感と思いつきに頼りつつ、英単語でそういうあまのじゃくな自分を言い表してみたのですが、結果悪くないなとは思っているんですけど。

 

TOKYO MOR + GUITAR EXPO

ガイド:
このアルバムは、TOKYO MORとGUITAR EXPOのコラボ第1弾。GUITAR EXPOって中野ブロードウェイにある青木孝明さんのギターショップの屋号でもありますよね。今回、こちらからリリースとなったのはどういう経緯で?

河野:
青木孝明さんの主催イベントに出演させていただいたのを機に、一緒にBAND EXPOというバンドを始めました。それをきっかけにしてTOKYO MORの田中さんとも知り合いました。もともと青木さんと田中さんは お知り合いだったみたいですが、ありがたいことにBAND EXPOを始めてすぐ、鈴木博文さんをお迎えしたイベントでかなり好評をいただいたんです。そのなかで披露した僕のソロ曲を田中さんが大変気に入ってくれたのです。

メトロトロンへの共感

ガイド:
GUITAR EXPOからの第1弾は、青木孝明さんで、青木さんと言えば、鈴木博文さん(ムーンライダーズ)のメトロトロン・レコードのイメージがあります。河野さんの作品を聴いていて、メトロトロンと繋がる部分を感じましたが、その辺りに対する共感はあるのでしょうか?
 
河野:
もちろんおおいにあります。偉大な方々ばかりなので影響は避けられないでしょう。セロファンで東京で活動し始めた時からムーンライダーズおよびメトロトロン関係の方とは共演させていただいたり、何かとお世話になっていましたので。好きな音楽なども共通する所が多いので自然とそういうふうになるとおもいます。

 

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