日本学生支援機構の奨学金を申し込むには、個人信用情報への取り扱いに同意することが必須条件となっています。

これは通常の金銭消費貸借契約と同じと考えていいでしょう。しかし、問題は契約当事者の年齢です。何百万円もの貸借契約を未成年である高校生が結ぶことになるのです。

奨学金の予約採用の申請業務は、日本学生支援機構から高校側に実質丸投げされているのが現状です。

多くの高校では奨学金説明会を実施していますが、そのほとんどが生徒に対してのものであり、肝心の保護者に対して直接説明する機会がないことが現行制度の大きな課題であることをこれまでブログ等でも指摘してきました。

そのため、保護者にこそ奨学金のメリットだけでなく、リスクとその対策を正しく知って頂きたいと思ってきました。また、そのことが奨学金返済の滞納問題の改善を図るひとつのきっかけになると確信しています。

今回、おそらく全国初めての試みだと思いますが、保護者を対象にした奨学金セミナーを沖縄県高等学校PTA連合会の協力を得て開催しました。
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奨学金スペシャルセミナー

今回はセミナーを通して見えてきた保護者のニーズ、現行制度の課題点についてお伝えしたいと思います。

1300名を超える保護者が来場した意味

セミナーは事前予約制としたのですが、24日(土)那覇会場、25日(日)宜野湾会場は開催2週間前には満席になるほどの反響で、石垣、名護会場も合わせると4日間で1300名を超える保護者が参加されました。

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5/25 宜野湾会場

沖縄県の予約採用の申込者は毎年6000人程だと思われるので、単純計算すると奨学金利用者の5人に1人以上が参加されたことになります。

今回、1300名を超える保護者が自主的に参加されたということは、奨学金の申し込みに際して疑問や不安を抱えている家庭がそれだけ多いということの顕れだといえるでしょう。

今回のセミナーは、日本学生支援機構の奨学金の予約採用に申し込むにあたっての具体的なアドバイスと奨学金のリスクとその対策についての解説を主な内容としました。

奨学金を申し込む多くの保護者が初めに悩む点が、「返済利率の算定方式」「保証制度」の選択にあることはこれまでの経験を通して理解していました。

また、それだけでなく各種選択コースの意味とポイント、返済を滞納した場合の流れなど、奨学金案内書を一読しただけでは理解しづらい項目がいくつもあります。

では、セミナーで一番伝えたかった奨学金のリスクに対する認識は実際どの程度だったのでしょうか。