フェスの季節がはじまります!
大自然に囲まれた気持ちのいい空間で音楽を楽しむ野外音楽フェスティバルが、今年も全国各地で開催されます。フェスと言えば「夏」のイメージですが、夏に限らず年間を通して様々なフェスが行われているので、気になっている方も多いはず。フェスに行ってみたいけど、アウトドア初心者だから不安……。気になるフェスがいろいろあって、どれに参加したらいいのかわからない……。そんなあなたに、フェスの選び方をご紹介します。
音楽フェスの選び方
お気に入りのアーティストがフェスに出演するから、フェスに行ってみたい。そう相談を受けることが多いので、やはり見たいアーティストがいるかどうかが、フェスを選ぶひとつのポイントになると思います。もし漠然と「どのフェスに行こうか」と悩んでいるなら、どのフェスにどんなアーティストが出演するのかを確認して、自分が見たいものを選んでみましょう。たとえば、洋楽アーティストが好みなら「FUJI ROCK FESTIVAL」や「SUMMER SONIC」など、洋楽アーティストが多数出演するフェスを選びます。邦楽アーティストを見たい場合は、フェスによって出演者のカラーが異なりますから、自分の好きなジャンルのアーティストが出ているかどうか、出演者一覧をチェックしてみましょう。
ひとことでフェスといっても、都会で行われるライブイベント感覚のものから、参加者全員キャンプインといったアウトドア系のものまで、参加方法がさまざまです。どんなフェスでも必ず、事前準備が欠かせません。しっかり調べて、無理なく楽しく参加できそうなフェスを選びましょう。難しそうだと思ったら、一緒に行く仲間を見つけるのもひとつの方法。経験者がいればなお心強いです。
最近では、ファミリー向けに特化したフェスも増えてきました。子どもが喜ぶアーティストや、子どもが楽しめるアクティビティ、子どもと一緒にに楽しむキャンプ型のフェスなどがありますので、子連れでのフェス参加もおすすめです。
ちなみに、毎年6月に開催されるフェス「頂‐ITADAKI‐」は、キャンプエリアとステージが近く、キッズエリアも充実しているため、ファミリーのフェスデビューにおすすめです。マイ箸、マイカップ、マイキャンドル持参のエコフェスとしても知られ、廃油持参でささやかなプレゼントが。子どもたちが夢中になる遊びやワークショップが多数用意されています。
フェスに行くための準備
特に、自然の中で行われるアウトドア系のフェスに参加する場合は、ウェアやグッズなどを揃えていくことをおすすめします。フェスの場合、たいてい傘の持ち込みが禁止ですから、雨が降ってもステージを見るためにレインウェアは欠かせません。荷物は基本的に持ち歩くことになりますから、荷物を持ったままビールを飲んだり食事をとったりするためには、バックパックが便利です。そして、雨が降ってドロドロになった道でも歩けるよう、防水機能の優れた登山靴が必要です。
レインウェア、バックパック、登山靴。これは登山に欠かせない3種の神器でもあります。登山用をお持ちなら、そのまま代用できます。日帰りなど短時間の参加なら必ずしも全部揃える必要はありませんが、泊まりで参加する予定なら、レンタルなども含めてなるべく用意するようにご自身の予算と相談してみましょう。
野外フェスの魅力
私が初めて参加した野外音楽フェスは、2001年のFUJI ROCK FESTIVALでした。大自然の中でのんびりと音楽を味わうフェス体験は、都会のライブハウスで楽しむ音楽とは違って、音楽の楽しみ方、アウトドアの楽しみ方の幅をぐんと広げてくれました。気持ちのいい風に吹かれながら、川のせせらぎとともに、音楽を体全体で感じながら、ときに過酷な雨に打たれながら、自然と一体となって音楽を味わうという体験は、出演者と観客の結びつきを強くし、感動的で思い出に残る素晴らしいライブとして記憶されていきます。
自分の好きなアーティストだけでなく、たまたま見かけた知らないアーティストのライブに感動したり、ライブの合間にワークショップを体験してみたり、同じ音楽を好きな仲間に出会えるなど、フェスの魅力は数え切れません。
音楽が好きな方ならどのフェスもおすすめですが、まずはぜひFUJI ROCKをおすすめします。一度でもフェスに行ったことがある方は、他のフェスにも足を延ばしてみませんか?
全国各地で、おすすめのフェスをご紹介します。
2019年のフェス開催状況
それぞれのフェスには特徴があります。それによって事前に準備するものも異なります。まずは、気になるフェスを探してみましょう。GO OUT JAMBOREE
- 期日:2019年4月12~14日
- 概要:静岡県富士宮市のふもとっぱらをメイン会場に、富士山の雄大な風景のもとで開催するキャンプ主体のイベント。アウトドアファッション誌「GO OUT」の主催で、人気ブランドのウェアやグッズなどの販売ブースや、アクティビティ、ワークショップなど様々な遊びが盛りだくさん。
ARABAKI ROCK FEST.19
- 期日:2019年4月27日、28日
- 概要:宮城県のエコキャンプみちのくで行われる「荒吐」ロックフェス。会場内には大小7つのステージが用意され、邦楽ロックアーティストを中心に豪華なラインナップが魅力。
ACO CHiLL CAMP 2019
- 期日:2019年5月18日、19日
- 概要:静岡県御殿場市、富士山樹空の森で開催される、親子のためのキャンプフェス。子どもが楽しめるワークショップや遊びコーナーが充実していることに加え、ステージにアーティストや芸人、スポーツ選手など、多彩なゲストがラインナップされているのが魅力。
道志村CAMP Natural High! 2019
- 期日:2019年5月25日、26日
- 概要:山梨県の道志の森キャンプ場で行われる、オートキャンプ可能なアウトドアフェス。ステージでは音楽以外に、トークショーやワークショップなど、アウトドア関連の著名人が多くラインナップされています。東京から車で90分というアクセスの良さから、早い段階でチケットが売り切れることも多いので注意。
頂-ITADAKI-2019
- 期日:2019年6月1日、2日
- 概要:静岡県吉田公園特設ステージで行われる、消費電力をバイオディーゼルパワーでまかなう環境系フェス。マイ箸、マイカップ、マイごみ袋、そしてマイキャンドル持参で、夕暮れ時のキャンドルタイムは各自持ち寄ったキャンドルに火をともして幻想的なライブを楽しみます。子ども向けエリアも充実。
THE CAMP BOOK 2019
- 期日:2019年6月8日、9日
- 概要:今年3回目、場所を富士見高原リゾートに移して開催される比較的新しいフェス。キャンプを楽しめるのはもちろん、周辺に宿泊施設もたくさんある地域なので、アウトドア初心者も気軽に安心して参加しやすい。
FUJI ROCK FESTIVAL’19
- 期日:2019年7月26日~28日
- 概要:日本にフェス文化を定着させた、代表的な野外音楽フェス。毎年7月の最終週に新潟県の苗場スキー場で開催。洋楽ロックアーティストを中心に、国内外から人気アーティストが多数集結。環境問題に取り組むNGO団体のブースや、環境負荷を減らすディーゼル発電などの取り組みで、世界一エコでクリーン、誰もが参加できる音楽フェスとして知られています。
ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019
- 期日:2019年8月3日、4日、10日、11日、12日
- 概要:茨城県国営ひたち海浜公園の一部を会場に、邦楽アーティストが終結する国内最大級の野外ロックフェス。フェス会場だけでなく、広い公園内には観光名所や子どもが遊べる場所など多数あり。
RISING SUN ROCK FESTIVAL 2019 in EZO
- 期日:2019年8月16日、17日(~18日)
- 概要:北海道の石狩湾新港樽川ふ頭横野特設ステージを会場に、オールナイトで開催される野外ロックフェス。1日目は午後から夜まで、2日目のステージは昼から夜通し、明け方まで続き、北海道の雄大な朝日を堪能できます。会場内にテントサイトがあり、エリアによってはオートキャンプも可能。
SUMMER SONIC 2019
- 期日:2019年8月16日~18日
- 概要:東京(ZOZOマリンスタジアム&幕張メッセ:千葉)と大阪(舞洲SONIC PARK)の2箇所で同時開催される都市型フェス。話題性のある洋楽アーティスト、ロック以外にもアイドル、お笑い芸人など多種多様なラインナップが魅力。都市型フェスでありながら、BEACHステージなどアウトドア色の強いエリアも用意されています。※ちなみに、2020年は不開催。
SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2019
- 期日:2019年8月30日~9月1日
- 概要:山梨県山中湖交流プラザきららで開催される野外フェス。SPACE SHOWER TV主催で多彩な邦楽アーティストのラインナップが魅力。会場内には2つのステージがあり、ライブが交互に行われるため、全アーティストのパフォーマンスを見ることができるという点がユニーク。
New Acoustic Camp 2019
- 期日:2019年9月14日、15日
- 概要:群馬県水上高原リゾート200で開催される、山とキャンプと音楽を楽しむアウトドアイベント。広いオートキャンプサイトがあり、アウトドアファンに人気がある一方、家族向けのアテンドつきキャンプサイトなど、アウトドア初心者でも楽しめるサポートが魅力。
中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2019
- 期日:2019年9月28日、29日
- 概要:岐阜県中津川公園内特設ステージで行われる、フェスにかかるすべての電力を太陽光でまかなうフェス。事前に太陽光で蓄電した電気と、会場内に設置する太陽光パネルからの発電で、コンサート演出を展開。子どもから団塊世代まで、幅広い年齢層の共存を目指すロックフェス。
このほか、毎年8月に開催される、関西で人気のキャンプフェス「ONE MUSIC CAMP」や、毎年10月に静岡県朝霧高原で開催される元祖キャンプインスタイルの「朝霧JAM~It’s a beautiful day!~」など、個性的なフェスがまだまだたくさんあります。
今年こそ、お気に入りのフェスを見つけて、ぜひ参加してみませんか?
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