登山を始めてみようと思ったら、最初に用意するのは靴、レインウェア、そしてリュック。アウトドアに欠かせない重要アイテムのひとつであるリュックの選び方について、ポイントを5つご紹介します。


目的に合った容量を選ぶ

登山用品店に行くと、店内には色とりどりのリュックが所狭しと並んでいます。色やデザインで一目ぼれしてしまうものもあるかもしれませんが、まずはあなたの目的に合った容量の大きさを探すことからスタートしましょう。

どんな登山を予定していますか? 日帰りなら25リットルぐらい、山小屋利用の1泊登山なら35リットルぐらいの大きさが使いやすくてオススメです。


ケストレルシリーズ(オスプレー)

米バックパックブランド「オスプレー」のケストレルシリーズ、写真左の容量は28リットル、右は38リットル。見た目はそれほど変わらないが、パッキングしてみると10リットルの差は大きい。

日帰り登山の場合はレインウェア、防寒着、水、食料など。1泊の場合は日帰りよりも多めの水、食料に加えて着替えなどが入る大きさが最低限必要となります。自分の持ち物を思い浮かべて、それらがしっかりと入る大きさを選びましょう。

ただし、大きすぎるものを選ばないようにしてください。登山に慣れないうちはリュックの重さが想像以上の負担になります。目的に合った大きさの、なるべく軽めなリュックを選んで、身体に負荷をかけないように気をつけましょう。

登山以外、たとえばキャンプや野外フェスなどで主に使うリュックの場合は、大きめのものを選ぶことで、荷物をより多く運ぶことができます。重い荷物は手で持つよりも背負って運ぶほうが楽ですから、どの程度の量の荷物を運びたいのか、事前にイメージしておきましょう。


身体に合う形を選ぶ

ケストレル38とカイト36(オスプレー)

写真左の「ケストレル38」は軽さを重視した日帰り~1泊登山用。写真右の「カイト36」は女性用に該当するモデル。オスプレーは男女別のラインナップで身体にフィットする形がより見つけやすい。

背負い心地は重要です。リュックなんてどれも同じ……なんてことは決してありません。一つ一つ、必ず売り場で実際に背負ってみて、大きさや形、重心の位置、ベルトの具合などを確認しましょう。メーカーによっては、男性用と女性用で形が違うものもあれば、身体にフィットさせるための細かい調整機能がついているものもあり、正しく背負えば、肩や腰、背中に荷重を分散させることができて荷物が軽くなります。ベルトの調整などについてもしっかり確認しましょう。

 

 

機能を確認する

マンタ20(オスプレー)

アウトドアスポーツやコンパクトなハイキング用に作られた「マンタ20」。容量は20リットルと少なめながらハイドレーションに対応し、レインカバーを標準装備するなど、ハイキングに必要とされる機能がひと通りそろっている。(オスプレー)

アウトドア用のリュックには、実に多くの機能が搭載されています。サイドからも荷物を取り出せるファスナーがついていたり、汗をかきやすい背中部分がメッシュになっていたり、ベルト部分に小さなポケットがつけられていたり、ハイドレーションという大容量水筒パックを搭載できるポケットなど、使ってみると便利な機能がたくさんあります。

個人的にオススメの機能は、底部についている別ポケット。雨に濡れたレインウェアや靴などメインパネルには入れたくないものを別にすることができるので便利です。それからレインカバー。標準装備のものを選べば余計な出費も抑えられます。


カイト36(オスプレー)

女性用モデル「カイト36」のカラーはローズレッドとティールブルーの2種類。他にも、男性用と女性用でカラーバリエーションが異なる。

はっきりとした色使いでカラフルなものが多いアウトドア用品。山で熊などの野生動物が気づいて近寄ってこないためであったり、遭難したときに見つけやすいなど、ちゃんと理由があります。もちろんお気に入りの色を選べば、身につけるときの楽しさが増しますよね。ただし色を選ぶときは、ウェアなどの全体的なコーディネートを考えることを忘れずに。

私自身の経験では、黄色や白など明るい色には虫が寄ってきやすいような気が……。あとはレインカバーなど付属品の色が気に入らなくて雨の日が憂鬱……なんてことも。付属品の色も必ず確認しておきましょう。



デザイン

シラス26(オスプレー)

ワンデイハイキングに適した女性用モデル「シラス26」はスリムでコンパクトなデザイン。

1から4までのポイントを押さえた上で選択肢があるようであれば、背負ったときにかっこよく見えるなど、デザインにこだわったものを選びましょう。リュックは一度買ったら結構長く使うもの。気に入ったデザインならますます愛着がわいて、背負うのが楽しくなります。各メーカーによって、背負ったときの見た目もずいぶん違いますから、デザインにもこだわってみてはいかがでしょうか。




以上、アウトドア用リュックの選び方のポイントを5つご紹介しました。ちなみに、アウトドア用に限って言えば、最近は「リュック」というヨーロッパ式の呼び方よりもアメリカ式の「バックパック」という呼称が主流ですので、売り場では「バックパック」といったほうが「通」な印象を与えることができると思いますよ。これからの山旅を共にする、お気に入りのバックパックに出会えますように……。

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