ベルギー料理(5ページ目)

屋台で食べられる代表的ベルギー料理

最後に屋台で手軽に食べられる料理をご紹介します。時間がなくなりがちな旅行中は特に便利。小腹が空いた時にどうぞ。

■フリッツ（Frites/Frietjes）
たかがフリッツ、されどフリッツ。いわゆるフライドポテドはベルギーが発祥です。外国では「フレンチフライ」と、あたかもフランス産のように呼ばれることが多いですが、実は大きな誤解。第一次大戦中、ワロン地方に上陸したアメリカ兵がベルギーのフリッツを食べ、その美味しさに大感激。祖国に戻って早速フリッツ作りを真似したのですが、兵士はフランスに上陸したのだと勘違いしていたため「フランスのフリッツ」として世に広まってしまったのです。ベルギーにとっては失礼な話です。

しかし外国人がなんと呼ぼうとも、フリッツはベルギーを代表する食べ物に違いありません。現在は世界中で日常的に目にするものなので「わざわざ旅先で食べなくても」と思うかもしれませんが、それではちょっと勿体ない。なぜならベルギー流フリッツはよそとはひと味違うから。

秘密は高品質の油で2度揚げ。だから外はさっくり、中はほっくり。
家庭でもレストランでも食べられますが、屋台のフリッツだって侮れないどころか大変美味しいもの。首都ブリュッセルのEUエリアで働くエリートたちだって、小腹が空いたらスタンド販売のフリッツで腹ごしらえをしています。様々なソースが選べますが、ベルギーの定番はなんといってもマヨネーズ。ベルギーに来たら、一度は屋台や専用スタンドのフリッツの美味しさを体験してみてください。
■カリコル（つぶ貝のスープ）（Caricoles）
主にフランダース地域の屋台で見かけるのが、野菜と煮込んだつぶ貝入りのスープ。「エスカルゴ」と愛称で呼ばれることもありますが、カタツムリではありません。寒い冬なら貝のダシがきいたスープを飲めば体もポカポカ。爪楊枝で貝をさしながらふうふう言って食べるのがたまりません。