お父さんに「パパの新しい城」を!?
お父さんの趣味は何でしょうか? 男性は凝り性な方が多いので、趣味を満喫するために自分の部屋=城にこもって出てこない、なんてことがあるのではないでしょうか。それはさておき、そういうお父さんに「パパの新しい城」という名のワイン、あるいはその弟分を贈ってみるのも一案です。シャトーヌフ・デュ・パープというのが正式名称で、フランスの南ローヌ地方で造られるしっかりとした味わいの赤ワイン。ローマ法王の法王庁が14世紀からしばらく南仏のアヴィニョンに移され、その際に建てた別荘やその土地が「法王の新しい城」と呼ばれるようになりました。そしてフランスでは法王を「パープ」と呼びますが、イタリアでは「パパ」なのですね(笑)。だから「パパの新しい城」。
これは弟分のコート・デュ・ローヌ
ボールナール コート・デュ・ローヌ
ボールナール シャトーヌフ・デュ・パープ
フランスのオランド大統領が安倍首相夫妻をもてなしたシャンパーニュ
2014年の春、安倍首相がフランスを訪問した際、5月5日月曜日にフランスのオランド大統領から宴に招かれました。パリにある大統領官邸のエリゼ宮。美食外交がなされる場所としても知られています。そこで供されたシャンパーニュをご紹介します。「アルフレッド・グラシアン」のプレステージ・キュヴェである「キュヴェ・パラディ 2006」です。直訳すれば「天国スタイル」「天国仕込み」でしょうか? 「まるで天国からおくられてくるような楽園の味わい」という意味がこめられています。ともあれ、日本酒でいうところの特別仕込み、というニュアンスです。
右のボトルがキュヴェ・パラディ
この「アルフレッド・グラシアン」という造り手さんは、1864年創業でとても伝統的な造り方をしています。オーナーと醸造家は別なのですが、シャンパーニュ地方では珍しいことに醸造家も代々続けて働いているのです。それに使うブドウの多くは契約農家さんから購入しているのですが、そことの付き合いもとても長く続いています。造り方も、醸造家の一家も、ブドウ栽培家との付き合いも、100年以上変わらないという、歴史を積み重ねてきた造り手です。
スタンダードの「ブリュット ノン・ヴィンテージ」(希望小売価格:7000円)からプレステージの「キュヴェ・パラディ」(希望小売価格:2万円)までいくつも銘柄があります。生き生きとして芯のある味わいでそれぞれに個性があり、どれを飲んでも気に入っていただけるはずです。予算に合わせて選んでみてはいかがでしょうか。
「アルフレッド・グラシアン1」
「アルフレッド・グラシアン2」
サッカー・ファンのお父さんに贈りたいFIFA公式のブラジル・ワイン
最後に、サッカー・ファンのお父さんならノリノリで喜んでくれそうなアイテムを。「2014 FIFA ワールドカップ ブラジル大会 公式ワイン」に選ばれた、現地ブラジル産のワイン「フェイス」です。赤も白もありますが、赤のほうが面白いので、そちらをご紹介しましょう。FIFAのロゴマーク入り
ともあれ、最新技術を取り入れたモダンな造りで、熟成にも樽を一切使用せず、ブドウ本来の個性を生かした赤ワインなので、フルーティーでスパイシーなところが魅力です。そういえば、ブラジル出身の女性醸造家が造っているそうですから、それもお父さんに伝えられると喜ばれるかもしれませんね。
価格も税抜で1690円、切り捨てで税込にすると1825円ですから、懐にも優しいですね。余裕があれば赤白セットにしてみてはいかがでしょうか?
リディオ・カラーロ「フェイス」
※価格はすべて執筆時点の価格です。