レフ板とは光を反射させて使うもの
レフ板と書いて「レフばん」と呼びます。レフ板のレフとは、反射を意味する英語のreflectionから取っていると思われます。この反射という単語からもわかりますが、光を反射させるために使います。撮影をするときに一方から光が被写体に当たると反対側には影ができます。その影の部分を光を当てて軽減させるために使うのがレフ板です。
言葉で説明するより実際にどのように使用するかを簡単に図式にした写真をご覧ください。
左側から光が入り被写体のコップに当たっている状態。レフ板に光を反射させ影の部分を照らしている。
写真に書き入れた図式を見るとわかるように左側から光が当たっている状態です。当然コップの右側は影になります。そこにレフ板を右側に置き、光を反射させてコップの影の部分を照らしているわけです。
このときにポイントになるのがレフ板の置く位置。被写体のどの位置に配置すると最も効果的な反射が得られるかを確認していきます。レンズを通してモニター画面で見ながらチェックするとわかりやすいです。
光の入射角度にも影響されるので、レフ板に角度をつけてみるのも効果があります。この場合はレフ板を手で持ちながらまたはなにかで固定しながら撮影します。
また、フレーム内にレフ板が写りこまないように気を付けることも必要。被写体にレフ板を近づけ過ぎると写り込んでしまいます。
ここで撮影した写真の比較をご覧ください。
レフ板を使ってない作例。コップの右側が暗く影になっている。
レフ板を使用して撮影した例。レフ板からの反射光が右がに当たり、影が軽減されている。
レフ板を使うと全体の明るさのバランスが取れた写り具合になります。影が気になるときには、レフ板を使うと効果があります。
レフ板を使うだけで見栄えがグッと上がる写真が撮れますので試してみてください。
レフ板は代用品でも使える
レフ板は、専用のものもカメラ店で売られていますが、代用品でも十分使うことが出来ます。要は、光を反射させればいいわけなので、白い色または銀色のフラットな形態のものであればなんでも代用可能です。例えばノートを開いて撮影例のように被写体の横に立てるだけでもレフ板代わりになります。
テーブルに置ける程度の小物などを撮影するのであれば、100円グッズを使って作ることも可能。簡単なレフ板の作り方を動画にまとめたものがあるのでご興味あればご覧ください。
100円グッズを使って作るレフ板の動画
レフ板は被写体の大きさに比例して大きいサイズのものが必要です。被写体全体を照らすことを考えれば被写体よりひと回り大きい程度のレフ板が必要です。人物のポートレート用では専用のレフ板を使ったほうが使いやすいでしょう。
用途に応じて代用品または専用の製品を使い分けてレフ板を使ってみてはいかがでしょうか。
【スローな写真講座】
第1回なにを撮りますか?
第2回どこを撮りますか?
第3回光を意識してますか?
第4回準備は出来てますか?
第5回動きを意識してますか?
第6回ピント合わせしてますか?
第7回明るさ変えられますか?