カメラは基本機能が備わっていれば写真は撮れるものです。機材に惑わされるのではなく、ゆっくりと写真そのものを学んでみたいという方は実は多いのかもしれません。写真は長く付き合える趣味。撮ってすぐに画像を見られるスピード勝負のデジカメの時代ですが、ゆっくりと自分と向き合い写真について習得してみたい、長く写真の趣味を楽しみたい、そんな方への写真講座のスタートです。その名も「スローな写真講座」。第一回目のタイトルは「なにを撮りますか?」です。

撮りたいものがあって撮影は始ります

スロー写真講座

レンズの先の撮りたい被写体、なにが見えますか?



最近よく耳にする、「どのカメラを買えばいいでしょうか」という質問。

きっと売れ筋でこれを買っておけば様々なシーンでの撮影でも間に合うよという機種を知りたくとこのように聞かれるのかもしれません。ただ、もしカメラ店で店員さんに同じように尋ねるにしても本来なら、ユーザー本人がこういうものを撮りたいという目的があって、そのために必要なカメラはどれだろうと探すのが順序としては正当な流れではないでしょうか。

いま、これを読まれている方は、これから写真を始めたい、または既に趣味として始めているがじっくりと取り組みたいという方々だと思います。それぞれ写真を趣味として始めようと思ったきっかけは様々でしょう。

では、ここで質問します。

あなたは、なにを撮りたいですか?

さてどう答えられるでしょうか。

こう聞かれると様々なものが頭によぎるのではないでしょうか。たとえば家族や友人のスナップ写真、旅行に出かけての風景、趣味で取り組んでいるものなどなどいろんな被写体が挙げられることでしょう。

ただ、一度または数回レンズを向ければ撮り終えてしまう被写体では後が続きません。案外撮りたいと思い描いた被写体は一度撮ってみたいというだけの場合があります。そこでもうひとつ踏み込んで探るために質問を少し変えてみます。

あなたは、なにを撮り続けたいですか?

さて、この質問になるとどう返答が変わるでしょうか。

撮り続ける、こう聞かれて即答できなくても構いません。じっくり探してみてください。また具体的に明確な被写体ではなくても、世界遺産を撮り巡るというような大きなテーマでも構いません。複数の被写体、テーマがあってももちろんいいです。

どんな被写体であれ、撮り続けたい被写体やテーマを持っていることがこの先長く写真を楽しめる礎になるはずです。もしこれからカメラを購入するという方も撮りたい被写体は今すぐにでも探すことはできます。これはカメラがなくてもできる撮影の準備なのです。

撮り続けたい被写体が見つかれば、さらにイメージを膨らませていきます。どんな瞬間を撮ろうか、構図はきっとこんな感じがいいのかもと頭の中であれこれイメージが巡るようであれば十分です。その思い描いたイメージは、これから写真を撮るのにとても大事な要素になります。

なかなか撮り続けたいものが見つからなくても心配はいりません。これをきっかけに「撮り続ける被写体を探す」という問題意識を持っていれば、自分のアンテナに今後関係するものがひっかかってくるようになります。

また、いま撮り続けたい被写体が明確に見えていても、それは今後変化していく可能性もあります。将来テーマが変わってもそれもOKです。時間の経過とともに考え方や意識が変わっていくのと同じです。時間の経過はいま思い描いているテーマがさらに熟され、より納得できるものに変化をさせてくれることもあります。

カメラを持って出掛けたのはいいものの、さて一体自分はなにが撮りたいのかとはたと手が止まってしまうということは案外あるもの。もしすでに写真の趣味歴は長いけども撮りたいものが見つからない、そんなときは基本に立ち戻ってみるのもいいかもしれません。

スローな写真講座、まず最初は撮りたいものをイメージすることから始めていきます。長く写真を楽しむためには、自分が興味を持ち続けられる被写体、テーマを常に持っていることが大事なのです。

ここからじっくりゆっくり写真を楽しんでまいりましょう。次回をお楽しみに。






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