写真は一瞬を写し撮る行為です。瞬間の芸術と呼ばれることもあります。被写体が動くもの、動いている物を撮影する場合はすべてシャッターチャンスがキーポイントになります。簡単そうでなかなかつかめないシャッターチャンス、単なる瞬間のことだけではないかもしれません。写真を撮る奥深さをしることにもつながるかも。

シャッターチャンスへ全力を尽くしてもおもしろい

スロー講座4回

撮りたい瞬間は一瞬で消えていく。その瞬間を記録をとどめたときの快感は、一度知ると、やめられなくなるのかも。


カメラを手にしたときに、シャッターチャンスがいつ来てもいいように準備は出来てますか?

私は、カメラを持ち歩くときはレンズキャップははめません。撮りたい瞬間が訪れた時にキャップを外していては間に合わないからです。いつ撮りたいときが訪れても出来るだけ対応できるように準備する、それでも間に合わないときがある、それはどうしたら真剣に悩んだことがあります。それくらい写真を撮る者にとっては、シャッターチャンスとはシビアに考えることなのです。

メジャーリーガーのイチローが、フライを捕球してから投球するのに少しでも時間のロスがなく投げるにはどうしたらいいかを考えたそうです。彼は、ボール投げるほうの手を捕球するグラブに出来るだけ近付け、キャッチしてからボールを握る時間を短くするようにした、ということをなにかで読んだことがあります。

これを読んだ時、撮影するときと同じだと思いました。

写真を撮るときも、イチローが一瞬でも早くボールをつかめるように努力するのと同じくらいシャッターチャンスを逃さない努力をしてもいいのではないでしょうか。

撮れる時に撮れればいい、その考え方もありです。自分が撮れる間合いでないときに訪れたシャッターチャンスはそもそも撮るべきものではなかった、そう考えればいいだけのこと。無理せず写真を楽しむにはこの考えのほうがいいでしょう。

ただ、いまこの時間に撮らないと撮れないものがあるのも事実です。そして失敗を重ねるほど、この意味が身に染みてきます。どうしてあの瞬間にシャッターを押せなかったのか、いつまで後悔してしまうものです。

そんな後悔を二度としたくない、その思いがレンズのキャップを外させているのかもしれません。

シャッターチャンスへの準備はなにもレンズキャップを外すだけではなく、露出やピント合わせなど各種設定の確認、バッテリーチェック、記録メモリーの残量チェック、などたくさんあります。どれかひとつ怠るだけでシャッターは押せなくなります。

シャッターチャンスを逃してしまうのは、たまたま撮れなかったのではなく、撮ろうとする努力がまだ足らなかった。少しストイックに考えすぎかもしれませんが、そういう捉え方をしてみるとこれまでの写真を撮る姿勢からなにかが変わるかもしれません。少しくらいは汗をかくような撮影スタイルも、それなりに充実感があるものです。

デジタルカメラが進化して便利になったということは、裏返せばそれだけいろんな設定はカメラ任せにしてシャッターチャンスに集中することができるようになったということでもあるのです。

もし、写真は撮り続けているけど最近なにか張り合いがないというのであれば、シャッターチャンスをつかむことに真剣になってみるだけでもなにか忘れていたものを取り戻せるかもしれません。

チャンスの女神に後ろ髪はないというのは写真の世界でも本当のようです。

【スローな写真講座】
第1回:なにを撮りますか?
第2回:どこを撮りますか?
第3回:光を意識してますか?

 





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