変性皮脂が毛穴目立ちやキメの乱れの原因にも!
それでは、変性皮脂の肌へのダメージを具体的にお教えします。下の写真は、鼻と頬が毛穴の開きを起こしている状態を捉えています。いずれも過剰な皮脂の溜まりや角栓の形成によって毛穴が目立ってしまった状態です。
これは皮脂分泌の多い人に見られ、放置すると悪化していきます。そして、毛穴の周りの皮膚にメラニン色素の増加も起こっています。毛穴詰まりを放置していると生じてくる現象です。これは、皮脂の酸化により起こります。
顔でも部位によって皮脂量が違います
この技術は2011年に発表されたもので、洗浄成分が汚れに集中的に吸着する性質をもつため、ゴシゴシこすらなくても、汚れを落とすことができる点と、角層にほとんど影響を与えないため保湿成分の溶出を最小限に抑えることが可能だという点が、優れた技術と言えます。グラフを見ていただくと、SPT技術により洗顔前の肌水分量を低下させずに洗えることが分かります。
単に汚れを落とすだけのものとして捉えられがちな洗顔ですが、このSPTを持つ洗顔料を継続的に使うことで、右のグラフと写真を見ても分かるように、肌の状態が改善していくという結果も出ています。
夏の肌トラブルには、洗顔料での洗顔も大切
10~40代における肌のお悩みの上位に、「毛穴の開き」と「ニキビ」があります。いずれも、毛穴が関係していて、なおかつ変性皮脂も関係しています。特にこれからの初夏から夏が、一年の中でもっとも気になる季節といえます。洗顔料を用いた洗顔で、毛穴トラブルを解消していただきたいと思います。近頃は、洗顔を単に「汚れを落とす行為」としての目的だけではなく、「美しい素肌づくりのプロセス」として捉える傾向にあります。今回ご紹介したデータの数々も、それを裏付けるものとなります。
正しい洗顔法は十人十色です。今一度、自分の肌と向き合い、美肌に導く洗顔方法を考えてみてください。
※画像提供:花王株式会社