通塾を始めたら確認してほしいこと
ちゃんと行っていると思っても、塾を休んでコンビニで立ち読みしていて、塾からの電話で初めて塾授業を休んだことを知ったということも。
(1)お子さんはちゃんと塾に行っていますか?
お子さんはちゃんと塾に行っているでしょうか。うちの子はちゃんと行っていると思っても、塾を休んでコンビニで立ち読みしていて、塾からの電話で初めて塾授業を休んだことを知ったということは珍しくないケースです。授業を休まないにしてもしょっちゅう遅刻しているということもあります。ほんの数分でも塾の授業は一週間に一回しかない科目の授業もあり、密度が濃いものです。わが子が毎回遅刻せずに塾に行っているか、塾の講師と話す機会のついでに聞いてみるといいでしょう。(2)お子さんは各科目の担当講師の名前を全員言えますか?
お子さんが通塾を始めて数週間経ったら、各科目の講師の名前を聞いてみましょう。すべての科目の講師の名前を言えるようになるのが塾活用の第一歩です。成績が上がる子は塾の講師に頻繁に質問をするという共通点があります。講師の名前を知っているということは気軽に質問ができる関係になるための出発点です。「国語の先生」という呼び方からはやく「○○先生」と言えるようにしたいものです。(3)クラスのレベルは?
大手の塾であれば学力別の複数クラスで運営されています。お子さんのクラスはどの位置のクラスでしょうか。クラスごとに目標校が異なります。目標とする学校が学力上位のクラスの場合はそのクラスに入れる学力をつけることが必要です。クラス替えのタイミングはいつなのか、クラスを上がるためには何が必要なのかを合わせて把握して目標を具体化させておきましょう。(4)塾プリはきちんとファイリングされているか
「塾プリ」とは塾で配られるプリントのことです。各教科で補助教材や確認テストとして配られるのですぐに膨大な量になります。通塾してまもないお子さんはこのプリントの整理はなかなか手に負えません。最初は親が手伝ってあげるといいでしょう。科目分のクリアファイルを用意して仕分けながら入れてください。このファイリングがきちんとできていると復習がしやすくなります。成績アップの第一歩です。(5)授業の感想は?
お子さんに授業の感想を聞いてみましょう。その返答で担当講師のキャラクターや授業内容の理解度などがある程度わかります。また、塾では保護者面談があります。そのときに各科目の授業の雰囲気をある程度把握できていれば、より具体的な話ができます。場合によっては「説明がよくわからない」とお子さんが言うかもしれません。そうしたらできるだけはやく塾の講師に相談して対処してもらうように注文しましょう。塾は積極的に活用してこそ意味があります。(6)自宅学習の時間は増えましたか?
通塾を始めてすぐに変化が表れるのは自宅学習時間です。各科目の授業では宿題が出されます。自宅学習の時間が目に見えるように増えたなら、とりあえず宿題に取り組んでいることになります。逆に塾に通い始める前とほとんど変わらなければ、宿題への取り組みができていない可能性大です。どんな宿題がどれくらい出されているかお子さんに聞いてみましょう。(7)各科目の確認テストの内容と点数は?
各科目の授業では「確認テスト」があるはずです。たとえば国語では漢字、算数(数学)であれば既習分野の基礎計算などを確認するためのテストがあります。これらのテストは少し時間をかければ基本的に満点を取れるもので、難しいものではありません。この確認テストの内容をお子さん自身が把握している必要があります。毎回の確認テストで満点を取ることが学力を上げるためにまず取り組むべきことです。(8)次回の総合テストの実施日は?
進学塾では数カ月に一度、学力を測定するためのテストがあります。「総合テスト」や「まとめテスト」「実力テスト」など塾によって呼び名が異なります。毎月の「月例テスト」などと違って出題範囲が広く、基本的な内容にとどまらずに発展的な問題が含まれるのが特徴です。このテストは教室内のクラス分けテストを兼ねることが多く、中期的な目標となります。さて、いかがでしたでしょうか。塾を最大限に活用して学力をアップするための習慣づくりは通塾の始めが肝心です。ぜひ、8つの確認ポイントをチェックして、いいスタートを切ってくださいね。