ふたりで学ぶマネー術/ふたりで学ぶマネー術

家計簿をちゃんとつけているのに貯まらない!の解消法(2ページ目)

貯蓄は先取りで家計を管理している、家計簿をキチンとつけているのに貯金ができないという話をよく聞きます。その理由と対応方法を伝授します。

平野 泰嗣

執筆者:平野 泰嗣

ふたりで学ぶマネー術ガイド

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貯蓄先取りの家計だけでは、貯金ができない!

家計簿は使ったときにつけるのが原則。ふたりで協力してつければ負担は少ない。

家計簿は使ったときにつけるのが原則。ふたりで協力してつければ負担は少ない。

目標の達成状況を日々確認し、支出を管理する方法として、貯蓄先取りの家計管理方法があります。最初に貯蓄目標額を差し引いて、残った金額の範囲内で生活費をまかなうという方法です。貯蓄先取りの家計管理方法を採用した場合でも、目標金額を貯金することは期待できません。それは、家計の支出方法に原因があります。家計が何十年も前の現金主義の時代であれば、貯蓄先取りの家計がうまく機能していたかもしれません。

ところが現代は、カード決済や口座引き落とし、さらには電子マネーのように支出方法が多種多様になっています。また、それらの支出方法は、支出の時期(実際に使った時期)と、決済の時期(口座からお金が引き落とされる時期)がずれています。すると、貯蓄先取りで、預金を分けておいたとしても、日々の支出を管理していない限り、貯蓄先取りの後の使える範囲以上のお金をカードで使ってしまえば、取り分けた貯金を取り崩すこととなり、結局は、貯蓄目標を達成できないことになってしまいます。

カードの支払も支出時点で家計簿につける

貯蓄目標を達成するために日々の収支状況を把握するには、家計簿のつけ方の大原則に戻り、支出した時点で記帳する(家計簿をつける)ことが重要です。カード払いをした時には、カードの支払明細を受け取り、その支払明細をベースに記帳します。プリペイド型の電子マネーの場合は、チャージした時点で全て使ってしまったものとして支出入力します。そうすることで、貯蓄目標の達成状況を見ながら、支出を調整します。

もともと忙しくて、家計簿をつけるのが大変なのに、支出の時点で家計簿をいちいちつけるのでは、さらに負担がかかると思われる人も多いと思います。もともとキチンと貯金ができている人であれば、家計の現状を把握するために、記録中心の家計簿のつけ方で良いでしょう。けれども、貯金ができない人であれば、今までの方法を行っていても、貯金ができない状態で何も変わりません。貯蓄目標を達成できるように支出のペースがつかめるようになったら、また元の記録中心の管理方法に戻せばよいのです。

Web家計簿では、家計の収支状況がほぼリアルタイムに把握できる

最近は、インターネット家計簿を利用する人が増えてきました。主要なインターネット家計簿では、カード会社や銀行と連携していて、自動的に家計簿を作成してくれます。さらに使い勝手が良い点は、カードで支払った場合、カード利用日に支出として記録されるため、毎月の収入と、実際にその月に使った分が把握できることです。日々、貯蓄目標の達成状況を見ながら、支出を調整することが可能になります。家計簿をつける手間が省け、収支状況を把握しながら家計を管理するという2つの機能を備えた最強のツールといえるでしょう。

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