サラリーマンの老後に対する考え方は?
フィデリティ投信が実施した「ビジネスパーソン1万人アンケート2020」(2020年11月発表)で非常に興味深い結果が出ていました。このアンケートは2010年から毎年実施されているもので、2020年も老後の生活や退職金の準備状況などに関する調査で、1万2,001人の主に会社員や公務員を対象に実施されました。
主な質問項目をピックアップして、上位回答を要約すると次のとおりです(いずれも回答は全体平均のもの。カッコ内はアンケートが開始された2010年の調査結果)。
■退職後の生活のイメージは?
- 1位 のんびり・マイペースな生活 51.5%(51.7%)
- 2位 ほそぼそ・質素な生活 17.8%(19.3%)
- 3位 明るく・楽しい生活 10.6%(12.6%)
■公的年金は安心できるか?
- 1位 不安だ 50.1%(53.0%)
- 2位 あまり安心できない 30.7%(35.9%)
- 3位 まあまあ安心できる 9.8%(5.8%)
多くの人が、老後の生活が厳しくなり、年金だけでは生活が苦しいと思っています。自分がいつリタイアをしてセカンドライフを迎えるかは、ある程度見通しがつくので、早めにセカンドライフ資金の準備を始めたいところです。
老後資金の準備状況で驚きの結果が
老後資金の準備状況に関するアンケート結果を見てみましょう。■退職後に生活用として準備している資金は?(公的年金除く)
- 必要額平均(希望額) 2,697.5万円
- 保有資産額 1139.8万円
- そのうち退職準備額の平均 644.6万円
- 準備額ゼロ円の世帯の割合 36.7%
- 準備額1,000万円以上の人の割合 16%
老後をあきらめたくない!
老後の厳しさはわかっていても、日々の生活や住宅資金、教育資金のやりくりなどで思うようにいかない。あるいは「将来」より「今」が大切、というのが現実なのでしょうか。とはいえ、リタイアを迎えた時に「あの時、わかっていたのに、準備しておけばよかった」と、後悔することがないようにしたいところです。【関連記事をチェック】
あなたにもできる!自力で作る老後資金3000万円
あなたの預金大丈夫?銀行選びで大きな差!
定年後の人生をイメージできますか?貯金や支出はどうなる?