日銀は2013年1月、経済の発展のために「2%の物価の安定」を目指すと発表しました(いわゆるアベノミクスの1つです)。その一環として、ゼロ金利政策を継続することを決め、今も低金利な状況が続いています。この政策は、預金金利や住宅ローン金利にも影響を与えますが、今回は預貯金をクローズアップします。

 
長引くゼロ金利政策は、まだまだ続く可能性も高い

長引くゼロ金利政策は、まだまだ続く可能性も高い


現在のほとんどの金融機関では、皆さんが利用している普通預金の金利は0.001%です。100万円を1年間預けても、増える利息は10円(税引前)です。

低金利はまだまだ続く可能性も高いです。金利が上がるのを待つのは長い道のりになるかもしれません。

そんな中でも、皆さんの工夫やアンテナの張り方で、預貯金の種類や金融機関の見直しなどで、皆さんの大切な預貯金をより効率良く増やすことも可能です。
 

金融機関の選別が家計の命運をわける

ゼロ金利時代でも、金融機関によっては金利水準に格差があります。

定期預金(1年物、預入300万円未満)の金利はほとんどの銀行が普通預金の0.001%より高く、0.01%ですが、中には0.2%の金利水準の金融機関もあります。

0.2%は普通預金金利の200倍、一般的な定期預金の20倍の水準です。この違いは大きいですね。

銀行も格差社会の中にありますが、私たち預金者もお金の増やし方において、何も知らずに昔から馴染みの銀行の普通預金にお金を預け続けている方と、金利情勢や金融機関チェックをする高感度のアンテナを持った人では、預金者としての格差が広がっていきます。

預金の預け先はどこでも良い時代ではなくなってきました。これからは、どのような金融機関と付き合っていくのかで財産も増え方も大きく異なっていきます。自己責任時代・格差社会の中で、豊かな生活や人生を実現していくためにも、しっかりと金融機関を選別していきたいですね。
 

金融機関は2つのタイプに分かれている

皆さんの銀行はどのタイプ?

メガバンクに右ならえの金融機関
メガバンクの定期預金金利はほとんどが0.01%です。メガバンクがそうなら、うちも無難に同じ0.01%にしておこうという銀行がほとんどです。各銀行の資産規模や収益状況などが違うにもかかわらず、昔からなぜか横並びです。

営業努力や独自性を発揮して預金者に喜んでもらうことで、銀行も預金者もWin‐Winになろうという姿勢を感じにくいですね。実は大半の預金者が大切なお金を預けている銀行が、これらの金融機関です。

高い金利を積極的に預金者へ還元しようと取り組む金融機関​​​​​​​

独自性をもった合理的な経営をしている銀行で、銀行の利益を預金者に少しでも多く還元することで、さらに預金額や預金者を増やしている銀行です。定期預金の金利も一般的な銀行の金利の倍以上です(金利0.03~0.20%)。1年物(預金額100万円以上300万円未満)の定期預金で最も金利が高い金融機関は次のとおりです(2019年9月現在)。

●オリックス銀行 0.20%
●SBJ銀行 0.15%
●野村信託銀行 0.10%
●大和ネクスト銀行 0.10%
●じぶん銀行 0.05%
●楽天銀行 0.03%


金利と利息の水準をまとめると次のとおりです。

<預金200万円を1年物の定期預金に預けた場合(税引前)>
●金利が最も低い金融機関  金利0.01% 利息 20円
●一般的な金利の金融機関  金利0.10% 利息200円
●金利が最も高い金融機関  金利0.20% 利息400円


1年で見ると大きな違いではないように見えますが、預金額が大きいほど、預金期間が長いほどその差は大きくなります。

今後の金利の動向で各金融機関の預金金利はどんどん変化していき、この格差はさらに開いていきます。

多かれ少なかれ金融機関とは生涯付き合っていかなければなりません。皆さんはどんな経営姿勢をもった金融機関と、生涯付き合い続けていきたいですか?

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