状況に合わせて露出補正を使い分けよう
夕焼け空を撮影した作例。露出補正をニュートラルな状態で撮影した例。
露出補正をマイナスに0.7段階設定して撮影した例。ニュートラルの例と比べると空のオレンジ色が濃くなっている。
露出補正のわかりやすい使い方としては、最初に露出補正がニュートラルな状態で撮影した画像を基準にします。この画像を元に明るさをどのように補正するかを決めて、補正する分だけ設定してもう一度撮影するという流れになります。
まずは目に写っている被写体の明るさと、画面上での違いの分だけ、補正していくように調整してみましょう。実際に露出補正を使ってみるとわかりますが、明るさの調整は微妙な違いを整える作業。1/3段階ずつの設定値にしておくのは、このような微調整が必要だからです。
練習として、明るくするとどのような写りになるか、反対に暗くすると…?など露出補正の設定値をいろいろと変えて撮ってみるのも理解を深めるための有効な方法です。明るさを変えれば画面のどの明るさの部分が変化するのかを探してみるのも大事なこと。写りの明るい部分と暗い部分の見極めも必要になります。
わかりやすい例だと、夕焼けの空の明るさの調整方法。実際より明るく写っている場合は、マイナス補正することでオレンジ色の色が濃く変化します。
この夕焼けの例のように、補正することで画面の中のどの部分の明るさを際立たせたいのか、という点を見つけるための切り口として考えてみると、露出補正を使う目安になるかもしれません。
露出補正は必要がある場合に使う機能ですから、必ず撮影するごとに設定しなければいけないというものではありません。明るさを調整できるようになるということはそれだけ自分のイメージを反映させた写真を作れるようになるわけです。ステップアップのひとつとしてぜひマスターしておきたい項目です。
【スローな写真講座】
第1回なにを撮りますか?
第2回どこを撮りますか?
第3回光を意識してますか?
第4回準備は出来てますか?
第5回動きを意識してますか?
第6回ピント合わせしてますか?