企業のIT活用/IT経営の基礎知識

新入社員がやりがち!? ITトラブル回避策(後編)

ITマナーや情報セキュリティに関して、ルール化や研修を実施する企業も増えていますが、先輩たちには当たり前でも、新人にとっては、まだまだ慣れていないことが少なくありません。起こりうるITトラブルと回避策、そしてイザというときに会社が迫られる具体的な対応まで、事前に把握・共有しておきましょう。後編では、パソコン以外のIT機器・サービスに潜むリスクのほか、組織の一員としてルールを守る大切さにも触れていきます。

長谷川 渉

執筆者:長谷川 渉

企業のIT活用ガイド

前編はこちらから

USBメモリやクラウドサービス、スマートフォンによる情報漏えいトラブルも

手軽にデータの持ち運びができるUSBメモリなどのメディア媒体は、便利に使える半面、簡単にデータをコピーして社外に持ち出せてしまいます。

そのため、例えば自宅作業のためにUSBメモリにデータをコピーして持ち出してしまうと、紛失や盗難による情報漏えいの危険性が高まります。

しかも最近では、USBメモリを介したウイルス感染も拡大しています。会社のパソコンにUSBを接続すること自体、避けたほうが賢明といえるでしょう。

また、個人で利用しているクラウドサービスを使うと、どこからでも簡単に社内データのやり取りができてしまいますが、第三者が閲覧可能な設定になっていると、意図せず情報を漏えいしてしまうことがあります。

このように、パソコン以外のIT機器・サービスにおいても、使い方によっては情報漏えいのリスクがあることを認識しておきましょう。併せて、データの持ち出し・持ち込みについても、ルールを徹底しておくことが大切です。

スマホによるトラブルを防ぐには、ルール化と社内教育が第一

スマホによるトラブルを防ぐには、ルール化と社内教育が第一

なお、情報漏えいという点では、スマートフォンが普及した今、職場で撮った写真や動画をその場でSNSへ投稿し、お客さまの個人情報や社内の機密事項を外部へ広めるといったことも、物理的には簡単にできてしまうようになりました。こうしたモラル面に関しても、ルールの設定と社内教育が必要になっています。

会社がスマートフォンを貸与している場合は、アプリを介した個人情報漏えいも問題になっていますので、インストールできるアプリを制限するなどの対策も必須です。
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます