モアイ像にそっくりな石仏さん
御柱祭で名高い長野県下諏訪町の諏訪大社下社。そのすぐ近くに不思議な姿の石仏さんがいらっしゃいます。その名は『万治(まんじ)の石仏』。体が彫られた大きな石の上に小さな頭がちょこんと乗り、くぼんだ目や大きな鼻が特徴的な表情は、なんだかイースター島のモアイ像にそっくりでとっても愛らしい石仏さんです。あの岡本太郎画伯もこの石仏さんに魅せられて、何度も訪れたそうです。
草原に佇む万治の石仏。350年の長きにわたって下諏訪の人々を見守り続けています
モアイ像を思わせるユニークな風貌は、岡本太郎画伯のお墨付き
万治の石仏、その名の由来
名前の「万治」とは江戸時代の元号で、石仏が万治3年(1660年)に建立されたことに由来します。胴部には「南無阿弥陀仏」と刻まれ、親指と人差し指で輪を作る指の形から、人々を極楽浄土へと導く阿弥陀如来の石仏であることがわかります。近年では「万治」が「万(よろず)のことを治める」という意味に通じることから、あらゆる願いを叶えてくださる石仏さんとして人々に信仰されるようになり、「よろずおさまりますように」と石仏さんにお願いし、その周囲を時計回りに三周する楽しい参拝方法も人気を集めています。
石仏さんの周囲をぐるぐる回ってお参り。元気に楽しく回りましょう!