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デザイナーズ小宿 阿蘇・内牧温泉「湯の宿 入船」(2ページ目)

熊本県内でも指折りの人気温泉地「内牧温泉」にある全7室の宿。素朴な田舎風の佇まいながらは想像もできないほどセンスある館内。3種類の源泉とオーナー渾身の料理で極上の滞在を。

山田 祐子

執筆者:山田 祐子

旅館ガイド

源泉は3種類!

九州の温泉宿に来たならば入りたいのは家族風呂。温泉が豊富な九州ならではの文化ですね。入船にも5つも貸し切り風呂があります。有料なんて野暮なことはありません。宿泊者ならば好きな時に何度でも入ることができるのです。

しかも、泉質は3種類。ナトリウム・マグネシウム・カルシウム‐硫酸塩泉は4つの貸し切り風呂と内湯と露天風呂。芒硝泉は残り1つの貸し切り風呂。アルカリ性単純泉は露天風呂に注がれています。

温泉棟は宿泊棟と別にありますがご心配なく。全ての浴室は宿泊棟から館内廊下で繋がっています。そして敷地が平らなので移動も楽々。存分に湯めぐりが楽しめます。
入船

開放的な露天風呂


阿蘇を食らう

料理はオーナーであるご主人が包丁を握ります。盛り付けには草花や籠を斬新にあしらい、まるで阿蘇の豊かな自然を表しているかのよう。素朴さのなかにも洗練されたセンスが際立ちます。

野菜は自家農園で育てたものを使っているだけに新鮮さはもちろんですが味が濃い。大地のパワーがみなぎっているようです。もちろん肉もオーナー自らが仕入れるこだわり。肥後牛や馬刺しなど、赤身と脂身の絶妙なバランスがたまりません。「7室だから手を抜かない。」という渾身の料理を心ゆくまで味わって欲しいですね。
入船

ダイナミックに盛られた牛肉(複数人数分)


オススメする訳は、「温泉に頼らない」から

入船

洒落た装いのフロントデスク

良い泉質が湧き湯量があると、温泉だけでお客様を満足させることが出来るので「料理や客室がイマひとつ」という場合も多いですが「入船」は違います。

実は宿は元々民宿だったそう。今ではその頃の面影も感じられませんが、躯体はそのままに館内のリノベーションを行い、温泉の浴室も増やしていったそうです。

地元や圏内の日帰り温泉客が来てくれるお陰で蓄えが出来たため、宿泊棟のリノベーションが可能となり、かつコストパフォーマンスが高い料理を出すことができるのですね。

「温泉に甘んじることなく、地元のために頑張る」そんなオーナーの想いを感じられる素敵な小宿。ぜひ訪ねてみてください。

■熊本・阿蘇内牧温泉「湯の宿 入船(いりふね)
・住所:熊本県阿蘇市小里834-2
・TEL:0967-32-0781
・料金:1泊2食付き(2名利用時)1万2250円(税込み)~
(注)詳しくは宿のホームページをご覧ください。
・地図:Yahoo!地図

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