eVY1シールドとの互換モードも搭載
このようなポケット・ミクの機能は、以前に登場したスイッチサイエンスのeVY1シールドと非常にそっくりです。ただ、ポケット・ミクの場合、本体だけで操作できるようになっていて、より高速なレスポンスが求められるため、システム的にはeVY1シールドとはちょっと異なるものとなっています。そのためeVY1シールド用に作られた既存のソフトをそのまま動かすことはできません。が、実はここに秘密の機能が用意されているんですね。「NSX-1用アプリ互換」モードというのがそれ。まだ、数は少ないのですが、このモードを利用すれば、eVY1シールド用のソフトウェアがそのまま使え、声がVY1から初音ミクになる形となります。
そのソフトウェアの一つが、VOCALOOP。これは加々見翔太さんという元ヤマハのエンジニアが開発したソフトウェアで、ボーカロイドの歌声をループさせて歌わせる新コンセプトの楽器。現在、ハードウェアとして機器としての発売を目指してい開発を進めているのですが、製品登場を前にして、eVY1シールドで動作するソフトウェア版のプロトタイプを無料でリリースしており、それがポケット・ミクでも利用できるのです。
今後さらに、いろいろなソフトウェアが登場してきそうですが、これまでDTMを行ってきた人も、これからDTMを始めたいという初心者ユーザーも、とりあえずポケット・ミクを入手しておいて損はないと思いますよ。
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