GM音源搭載でPCから自在にコントロール可能
ポケット・ミクにはUSB端子があり、これを使ってPCと接続することで、できることの幅が大きく広がるのです。まずは、歌詞を自由に設定できるようになること。自分が歌わせたい歌詞をひらがなで入力すると、それを各ボタンに割り振ることが可能です。最大64文字までという制限があるのですが、SHIFTキーとの組み合わせなどで、全部で15セット分を設定することができるので、長い歌詞の歌でもボタンを切り替えながら歌わせることができます。
さらに、これをDAWやシーケンサと組み合わせると、もっとすごいことができてしまうのです。初音ミクの歌をシーケンサでコントロールできるのはもちろんとして、初音ミクの歌声以外の音を出すことが可能なのです。
そう、このポケット・ミクは強力なMIDI音源モジュールとなっており、GM音源として機能するのです。正確にはMIDIの1chが初音ミク、2~16chがGM音源なので、ピアノでもギターでもベースでもトランペットでも好きな音を自在に鳴らすことができ、最大同時63音(ミクの歌声も合わせて64音)を鳴らすことが可能となっているのです。つまりGM音源によるBGMをバックに初音ミクに歌わせるといったことができるわけですね。
さらにヤマハのXG音源のフォーマットに沿ったエフェクト機能も装備しているのもスゴイところ。リバーブ、コラースだけでなく、ディレイ、フランジャー、ディストーション……といったエフェクトが使えるほか、ピッチシフトも用意されているので、これを初音ミクの声にかけることで、和音を歌わせることもできるのです。
【関連記事】
PCとのUSB接続で威力100倍、ポケット・ミクの実力を探る