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スマホとタブレットの違い・使い分け方って?
ここ数年で、タブレットやスマホが生活の中に溶け込み、メールやSNSだけではなく、テレビや新聞で得て来た情報の多くが、タブレットやスマホで得るようになったという方も多いはずです。もしかすると、テレビ以上の生活必需品になっている方もいるはずです。iPad, Xperia Z Ultra, iPhone
これだけ、当たり前の存在になってくると「いまさら聞けない」こともあるはずです。たとえば、これからタブレットを始めようという場合、傍目に見ると大きさくらいしか違いの無いタブレットとスマホは「どこか違うのか?」「どういった使い分けができるのか?」と疑問に持つ方もいるはずです。
今回は、いまさら聞けなかったり、聞きづらい、タブレットとスマホの違いとその使い分けをご紹介します。
どこが違う?スマホとタブレット
タブレットとスマホの違いを比較する前に、それぞれの背景をご説明します。タブレットは、パソコンに近い存在です。古くからタッチパネルを搭載したタブレットパソコンがありましたが、これが源流ではありません。いまのタブレットは、誤解を承知で言えば、画面が大きく通話ができないスマホです。タブレットに外付けキーボードを付ければ、ノートPCのように使える
一方のスマホは、「スマートフォン」と呼ぶように電話です。止まることなく進化しているケータイのいまの姿で、好みのアプリが追加できたり、タッチ操作ができたりする電話です。
スマホは、電話機能を持っている
ともに、タッチ操作を取り入れている共通点はありますが、違う部分もあります。たとえば、スマホには電話機能がありますが、タブレットには、電話機能がありません。また、画面サイズが、スマホは5インチまで、タブレットであれば7インチから12インチまで存在しています。そして、多くは、タブレットとスマホで同じアプリが使えます。使い勝手が違うこともあるので、後ほど詳しく触れていきます。
スマホとタブレットの違い1.電話機能のあり・なしと画面サイズ
電話機能のあり・なしで、モノとの距離感が違います。電話機能があるスマホは、洋服のポケットに入れておくなど、肌身離さず持ち歩くことになりますが、タブレットは、頻繁に持ち出したとしても、体から少し離れた、カバンなどに入れて持ち歩くことがほとんどで、ノートPCに似た距離感です。左から、iPhone、Xperia Z Ultra、iPad
この距離感が使い方に大きな違いをもたらしています。たとえば、スマホは、自分から近い距離にあるので、コミュニケーションツールとして、短い時間、多くの回数使っているはずです。電話として使うのは当たり前ですが、SNSを楽しんだり、友達とチャットで楽しむのは、スマホの方が多いはずです。一方のタブレットは、自分から少し離れた距離にあるので、短時間、回数多く使うようなことはなく、時間がある時に腰を据えて使う、より気軽なノートPCと言った存在です。
画面サイズも使い方に違いをもたらします。たとえば、PCで作成した書類を閲覧する程度であれば、スマホでもなんとかこなすことはできますが、修正までとなれば、表示や操作対象が小さいので、我慢強く器用な方でも苦労するはずです。これがタブレットだと、画面が大きいので、表示できる情報量が増え、操作対象も大きくなり、修正程度であれば難なくこなせます。ノートPCと同じようにはいきませんが、制作するツールとして使えるところがタブレットの特徴です。
スマホとタブレットの違い2.アプリの使い勝手の『質』
多くのアプリは、タブレットとスマホの両方に対応しています。iOS用「Pages」のスクリーンショットを比較用としてご覧ください。タブレット版とスマホ版で、文章を編集している画面です。タブレット版では、編集中にキーボードが表示されても、他の文章を表示できる余裕があり、その内容を把握しながら編集できます。iPad版のPages
スマホ版では、キーボードが画面の半分を覆ってしまい、編集対象の文章しか表示されず、他を把握しながら編集するという使い方ができません。
iPhone版のPages
このように機能に違いがない部分でも、ハードウエアの違いで使い勝手の質が違うことがあります。また、アプリのほうも、タブレット版は、文章作成などの制作までを考慮してつくられていますが、スマホ版は参照中心のつくりになっています。
スマホとタブレットのよいところどり『ファブレット』
タブレットとスマホの違いがご理解頂けたと思います。実は、この両方のよいところ取りをした端末があります。電話(Phone)とタブレット(Tablet)との中間という意味で「ファブレット(Phablet)」と呼ばれています。ファブレットと呼ばれる端末は、明確な定義があるワケではありませんが、画面サイズが5.5インチから7インチ未満のケータイがこう呼ばれています。たとえば、Samsung GALAXY Note3(5.7インチ)やSONY Xperia Z Ultra(6.44インチ)がこれにあたります。
iPhoneとXperia Z Ultra
ファブレットは、何とか片手で持てる大きさなので、電話としても使えます。また、スマホと比べると画面サイズが大きいので、タブレットのように使うこともできます。タブレットとスマホの中間に位置するので、中途半端にも見えますが、実際に使ってみると、タブレットよりも取り回ししやすく、通話もできるので、大きささえ気にならなければ、使い勝手は悪くありません。
スマホとタブレットは、お互いを補完するもの
タブレットとスマホは、どちらか一方だけでも便利に使えますが、両方を持つと、お互いの苦手な部分を補完できるので、さらに便利に使えます。私は、iPhoneとiPadを使っており、iPhoneは電話とiPadやMacBook Airのテザリング用として持ち歩いています。iPadは手軽なMacBook Airの代替のような存在です。外出先で簡単な編集しかしないと分かっている時はiPadを持ち出して使っています。【関連記事】