タブレットにおいて、WindowsとAndroidはどう違う?

3万円以内の手ごろな価格のタブレットを手に入れようとした場合、ほぼWindows 10端末とAndroid端末の二択になります。ともにさまざまなメーカーから格安モデルが発売され、製品のボリュームゾーンとなる価格帯が似ているためです。

また、外観やスペックなどのハードウエアはまったく同じなのに、搭載OSだけが違う端末というものもありますし、「デュアルブート」と呼ばれ、WindowsとAndroidの両方が同じ端末で使える端末も存在しています。

WindowsとAndroidの両方が同じ端末で使える端末も存在する

WindowsとAndroidの両方が同じ端末で使える端末も存在する


このように多種多様で数多くの選択肢があるので、どれを選べば良いのか頭を悩ませます。とはいえ、WindowsとAndroidではそれぞれで得意なことと苦手なことがあるので、姿形が似ているからと言って同じようなものと考えるのは大きな間違いです。今回は、いくつかのチェックポイントをあげて、その違いと選び方をご紹介します。

OSの成り立ちによる4つの違い

Windowsタブレットは元をたどると「パソコン」で、Androidタブレットは元をたどると「スマホ」なので、成り立ちから考えると似て非なるものです。この成り立ちが以下のような4つの「違い」となって現れてきます。

  • 使える期間の違い
  • 充電環境の違い
  • 同じアプリでも使用感の違い
  • LTE搭載端末の違い

順に「違い」がどのようなものか見ていきます。

使える期間の違い

Windowsタブレットは満充電でも数日放置すると、使っていないのにバッテリーの残量が半分になっているのはよくある話です。これは、Windowsがもともとパソコンでの利用をベースに開発されたOSであったことが関係します。パソコンはコンセントから電源をとって動作しているために、使っている時、使っていない時に関わらず消費電力を気にする必要がなかったのです。特に、消費電力を気にしていないアプリが多いのが問題で、スリープ時でもバッテリーに負荷をかける動きをするものが存在します。

Androidタブレットの方は、元はスマホなのでバッテリー駆動が基本です。
動作中はしかたないにしても、動作していない時はハードウエアとOSが協力してバッテリーへの負荷を最小限に抑えます。アプリも同様で、必要以上にバッテリーを消費するアプリは好まれず、多くのアプリがバッテリーに負荷をかけない作りをしています。

未使用時のバッテリー消費の違いは、使える期間の差となって表れます。Windowsタブレットは、Androidタブレットと比較すると使える期間が短く、頻繁に充電する必要があります。

充電環境の違い

バッテリー駆動のタブレットにとって充電環境は重要です。
Androidタブレットの多くは、microUSB端子がありUSB ACアダプタやモバイルバッテリーで充電できます。どちらも多くの製品が発売されており、用途にあった充電環境を手軽に構築できます。

モバイルバッテリーとUSB ACアダプタ

モバイルバッテリーとUSB ACアダプタ


Windowsタブレットは、少し事情が異なります。microUSB端子がありUSB ACアダプタを使って充電できる端末が大半を占めますが、Surface Proのような高性能タブレットになると、専用の充電端子と専用のACアダプタを使うので流用ができず端末とともに持ち歩く必要があります。

Androidタブレットは、充電環境を汎用品で構築できてスマホにも使い回せるのが魅力です。Windowsタブレットは、専用のACアダプタを使う端末だと、持ち歩く際に荷物が増えることになります。これは、時々なら苦になりませんが、毎日のことになると苦になるので、自身の使い方をよく見極めて選択してください。

同じアプリでも使用感の違い

筆者が使っているアプリですが、WindowsタブレットとAndroidタブレットの対応状況を表にまとめました。

使えるアプリの比較

使えるアプリの比較


比較すると使えるアプリに大差はないようにみえますが、Windowsの場合は同じジャンルでも選択肢が多くありません。また、○が付くアプリでもWindowsタブレットに最適化されておらず、使いづらくてストレスを感じることがあります。

たとえば、KindleアプリはWindowsタブレットに最適化されておらず、マウスでの操作を前提とした造りです。画面には常に操作ボタンが表示されて、コンテンツを画面いっぱいに表示しないので、操作ボタンが目に入って煩わしく感じることがあります。この点、Androidタブレットは、アプリがタッチ操作を前提として造られています。タッチ操作が前提でコンテンツが画面いっぱいに表示されるので煩わしく感じることはありません。

ただ、ユーザーからの評判の良いWindows 10が登場してからは、タッチ操作を前提としたアプリが増えています。いまはAndroidタブレットにアドバンテージがありますが、1年先は状況が変わる可能性もあります。

LTE搭載端末の違い

Androidタブレットは、LTE機能を内蔵した端末がいくつかあります。これらは、ケータイキャリアが販売している端末もあれば、SIMフリー端末として量販店で売られている端末もあります。一方のWindowsタブレットは、Androidタブレットほど選択肢がなく、買いやすい端末はマイクロソフトの「Surface 3」と「レノボのYOGA Tablet」です。

YOGA Tablet 3

LTE搭載のYOGA Tablet 3


最近は公衆無線LANサービスが充実しているので、LTEを搭載しない端末でも外出先で気軽にネットが使えるようになりました。しかし、使う場所を選ぶのは事実で、LTEを搭載する方がどこでもネットに接続できます。ネット接続が必須であればAndroidタブレットを選ぶ方が良いでしょう。

結論

最後はどちらを選ぶのが良いかの結論です。主要なアプリの比較はほぼ互角でしたが、以下の点はAndroidタブレットがWindowsタブレットを上回ります。

  • バッテリーの持ち
  • タッチ操作の使用感
  • 充電環境
  • LTE機能を持つ端末の種類

Windowsタブレットも積極的に改良が続けられているので、この先もアドバンテージが続くとは限りませんが、いまを見ればAndroidタブレットが間違いのない選択と言えます。ただ、2台目を検討しているのであれば、将来の楽しみをオン取ってWindowsタブレットを選択するのも悪くないでしょう。



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