飲料、酒、タバコ、ホテル、乗車券……
やはり何をとっても高く感じるのは覚悟して
お酒やタバコ、さらには甘味商品にまで、特別税がかけられている
お酒は、アルコール分に応じた酒税がかけられていることからも、国民も常に高いと不満を抱えている対象のひとつで、バーなどの店内で飲む場合は例えばビールがグラス1杯4.5ユーロ~。スーパーで購入する際はビール1缶2.5ユーロ~。陳列棚で冷やされているものとそうでないもので値段が違うので注意して。タバコも特別税がかかるため1箱4.5~7ユーロと高めです。こうした嗜好品のほかに、フィンランドでは砂糖を使った食品にかけられる「甘味税」なんていうものまであり、アイスクリームやお菓子などの価格も年々少しずつ上昇しています。
ホテルも、物価の高さに加えて日本のような簡素なビジネスホテルがまずないという事情から、ユースホステル以外で良心的な価格の宿泊施設を見つけるのはやや困難と言えます。ヘルシンキ市内での相場は、平常シーズンのスタンダード・ツインルームで110ユーロ~。地方都市のほうが若干安い傾向にあります。詳しくは、過去記事フィンランドでのホテル・宿泊施設の選び方を参照ください。
ヘルシンキ市内交通の共通乗車券の券売機
長距離列車やバスの場合は、基本的には目的地までの距離に応じて価格が決まりますが、近年は格安バス会社なども台頭してきており、バス・列車ともに価格競争が激しいため、インターネットで事前予約することでかなり割安にチケットが買える場合があります。こうしたネット割引は基本的には早割制度に基づいているので、行き先や時間が確定している場合は、できるだけ早くチケットを押さえておくと、かなり費用を浮かすことができます。
参考記事「フィンランドを格安で巡る!バス界の革命児オンニバス」
また、例えばヘルシンキ市内交通では、7歳未満は無料、7~16歳までが小児料金、16歳以上が大人料金、という区分になっていますが、長距離列車やバスの料金には学生料金、退職者料金が設定されており、対象者は国際表示のある身分証明証を見せれば割引料金が適応されます。