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西安/陝西省(5ページ目)

西安はかつて長安と呼ばれた古都。西周から秦、唐など十数の王朝の都として繁栄してきました。そんな歴史的背景を持つ西安には、世界遺産・兵馬俑を筆頭にたくさんの見所が存在します。ここでは気候や日本からのアクセス、見所、西安料理など、旅に役立つ西安の基本情報を紹介します。

鈴木 晶子

執筆者:鈴木 晶子

中国ガイド

秦始皇兵馬俑博物館(世界遺産)「20世紀最大の発見!」

兵馬俑

「俑」とは国王のために殉死する臣下の人形 (C)ToshioS

兵馬俑

現在も全容は解明されていない
(C)ToshioS

西安観光最大のハイライトである秦始皇兵馬俑とは、秦の始皇帝の陵墓に副葬されたもの。中国最初の統一王朝秦のファーストエンペラー始皇帝は、紀元前246年に即位し、生前より自身の巨大な墓創りを開始しました。その墓を取り巻くように副葬された兵馬俑が、井戸を掘っていた農民によって偶然発見されたのは、なんと2千年以上も経った1974年。現在公開されている1~3号坑の2万平米という広大な俑坑には、戦車約100台、陶馬約600体、武士俑約8000体が納められています。一体ずつポーズも顔も違う兵士たちが、かつて敵国のあった東側を向いてずらりと並んでいる姿は圧巻です!

<DATA>
秦始皇兵馬俑博物
住所:西安市秦陵北路(東線に位置)
TEL:029‐8139‐9126

 

大雁塔(だいがんとう)「玄奘三蔵ゆかりの場所」

三蔵

『西遊記』の三蔵法師のモデル・玄奘三蔵ゆかりの寺院

大雁塔。最上階から西安を展望できる

大雁塔。最上階から西安を展望できる
(C)ToshioS

大雁塔とは、652年に唐の高僧玄奘三蔵がインドから持ち帰った経典や仏像などを保存するために、高宗に申し出て建立した7層、64メートルの塔。648年創建の慈恩寺内に存在します。慈恩寺敷地内には、大雁塔のほかに翻経院、大仏殿、元果院などがあります。大雁塔は別料金で入場可能。最上階からは西安市内の眺望を楽しむことができます。

<DATA>
大雁塔
住所:西安市雁塔路南側(市街地に位置)
TEL:029‐8525‐7958内線8056、8057

 

碑林博物館「中国最大の書道芸術の宝庫」

石林

碑林博物館入り口。著名な石碑を数多く収蔵 (C)SasakiToki

石林

碑林博物館の内部 (C)SasakiToki

1950年創建の陜西省立博物館。現在、8万点以上の貴重な収蔵品があり、「歴史陳列室」、「石刻芸術陳列室」、「西安碑林」の3部分に分かれています。中でも有名なのは漢代から清代にかけての石碑のコレクション「西安碑林」で、石碑の総数は2000点以上。唐の玄宗皇帝直筆の石台孝経ほか、王義之、欧陽詢、顔真卿、虞世南など書道の大家の作品がずらり立ち並びます。また、番外編としてキリスト教の伝来を伝える「大秦景教流行中国碑」も見逃せません。

<DATA>
碑林博物館
住所:西安市三学街15号(市街地に位置)
TEL:029‐8721-0764 
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