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西安/陝西省(6ページ目)

西安はかつて長安と呼ばれた古都。西周から秦、唐など十数の王朝の都として繁栄してきました。そんな歴史的背景を持つ西安には、世界遺産・兵馬俑を筆頭にたくさんの見所が存在します。ここでは気候や日本からのアクセス、見所、西安料理など、旅に役立つ西安の基本情報を紹介します。

鈴木 晶子

執筆者:鈴木 晶子

中国ガイド

秦始皇陵(世界遺産)「ファーストエンペラーの眠る地」

始皇帝

秦始皇陵。現在までに5万余点の重要な歴史文物が出土した

始皇帝

景観を楽しみながら頂上を目指して!

中国史上初の皇帝の陵園。『史記』によると、秦の始皇帝は即位後、驪山のふもとに自らの陵墓の築造をはじめ、紀元前221年に中国を統一したあと、築造工事を拡大し、職人や服役者を数十万人駆り集め、38年という長い時間をかけて完成させたと言われています。陵墓の全容はまだまだ解明されていませんが、数十年におよぶ発掘調査によって、陵区の総面積は56平方キロメートルにおよぶことが判明。広大な敷地には地下宮殿、城壁、埋葬坑などが存在し、内装品も豊富であったということが分かりつつあるようです。

<DATA>
■秦始皇陵
住所:西安市秦陵北路(東線に位置)
TEL:029‐8391-4463

 

明代城壁「古都西安のシンボル」

城壁

北京をはじめ各地で城取り払われてしまった貴重な城壁

城壁

西安人は今もなお城壁と共存する

西安中心部をぐるりと囲む城壁は、唐の長安城を基礎にして、1370~1378年にかけて築かれ、その後、度々修復されたもの。城壁の高さは約12メートルで、周囲の長さは約14キロメートル。観光のポイントとなっているのは西門・安定門と南門・永寧門で、城壁に登って歩いたり、自転車で移動することもできます。

<DATA>
■明代城壁南門
所在地:市街地
TEL:029‐8727-2792

 

華清池「楊貴妃が入浴をした秘泉」

華清池

古代のロマンスが点在する名園  (C)ToshioS

温泉

いにしえの温泉跡

驪山の北麓にある温泉と美しい景観で知られるエリア。温泉は今から2700年前にはすでに発見されていて、中国歴代王朝によって離宮が創られました。特に有名なのが唐の玄宗皇帝と楊貴妃のロマンス。楊貴妃はここの温泉で美しい肌に磨きをかけたと言われています。全体的に復元したテーマパークのような雰囲気がありますが、一部、当時の面影が残る遺跡を見ることができます。

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華清池
住所:西安市華清路38号(東線に位置)
TEL:029‐8381‐2003 
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