模擬試験を受けなければ宅建試験に合格できない?
学習方法を間違えると宅建試験合格が遅れます。
独学で勉強されるかたも、模擬試験だけは受験するようにしましょう。最低でも3回はやっておきたいところです。なぜ、模擬試験を受験しなければならないのでしょうか。それは次の効用があるからです。
- 自分の弱点を発見できる
- 2時間で50問を解く感覚を体で覚える
- 周りに人がいて緊張感がある場所でも集中して問題を解く訓練ができる
- 今の自分の実力の客観的な評価と合格ラインに達しているのかがわかる
- 最新の判例や法改正情報を入手できる
宅建2か月前までの勉強法スケジュール!合格に必要な学習法は?
ただ漫然とテキストを読んで過去問を解くだけではなかなか合格できないのが今の宅建試験です。特に短期間で合格するためにはいつまでに何をするべきなのかを明確にして、戦略的に学習計画を立てる必要があります。私はこれまで何千もの数の受験生に講義してきました。講義や模擬試験ではいつも良い点数を取っているのに、宅建試験では数点足りずに不合格になる人を多くみてきました。そのような方が不合格になる理由がまさに宅建試験直前期の学習方法を誤ったことにあります。
【解決方法】
1.宅建試験2ヶ月前までの学習
テキストを読み、読んだ箇所に関連する過去問を解き、再びテキストに戻って内容を確認した上で次の項目を読み進む・・・の繰り返しでとりあえず出題範囲を網羅しましょう。
2.宅建試験2ヶ月前の学習
民法などは最低でも2ヶ月前には学習をはじめていないと点数につながらない法律分野です。つまり、丸暗記では対応できない問題が多いという特徴があります。ですから、この時期は、一気に民法を中心とする権利関係をノートにまとめましょう。具体的には、テキストをみながら、頻出分野と苦手なところを、要件と効果に分けて表にするとよいでしょう。
宅建試験2ヶ月前というとちょうどお盆休みになるので、休み中1~2日は勉強に費やせるようにしておきましょう。
3.宅建試験1ヶ月前の学習
この時期は法令上の制限・税法等の暗記科目をノートにまとめてひたすら正確に覚える作業的な学習に切り替える必要があります。この作業を宅建試験半年前にやっても試験直前期に忘れてしまうので、この時期からはじめます。
ただし、宅建試験1ヶ月前にはじめて法令上の制限・税法等を学習するという意味ではないので注意してください。テキスト読みと過去問演習で一通りの理解と出題傾向は知っておいてください。宅建試験1ヶ月前にやるべきことは、曖昧な知識を正確なものにする作業です。
宅建試験1ヶ月前というと秋の連休の時期でもあるので、旅行をがまんして1~2日は勉強に費やせるようにしておきましょう。
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4.宅建試験1週間前の学習
この時期がもっとも大切です。この1週間の1分1秒を無駄にした方は不合格となります。この1週間は、宅建業法の正確な暗記、頻出分野の法令上の制限と税法の暗記、超頻出分野の権利関係の総復習を繰り返さなければなりません。
この時期に怖いのが情報です。どんな問題が今年出るとかいろいろ噂が飛び交いますが、何が出題されるのかは一切正式な公表はありませんので、そういったことには耳を貸さず、これまでの自分が行った勉強を信じて、ひたすら過去に何度も出題されている重要な問題を解きましょう。
この時期になれば、3回転させた過去問の中で、3連続で正解できない問題が20~50問程度あるはずです。そういった正解できない問題をノートに書き出して間違えノートを作るとよいでしょう。
5.試験前日の学習
宅建試験前日は、不安で落ち着いて勉強などできないのが普通です。だからといって、勉強しないとさらに不安になるので勉強するしかありません。
宅建試験前日にやるべき勉強は総復習です。過去問を解く場合でも、考えずに直ぐに解答と解説をみる方式で、できる限り多くの問題を解くことで総復習にあてましょう。テキストで総復習する場合は、要点やアンダーラインをした箇所だけを流し読みして目を瞑って復唱して記憶を定着させましょう。
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宅建試験当日に一冊に情報がまとめられていないと不合格になる?
宅建試験直前期になると、「2日で受かる宅建」「まだ間に合う宅建」「今年はこれがでる宅建」など魅力的な名前の本や講座が店頭に並んだりします。ついつい購入してしまうものです。もちろん、購入したり受講したりしてはいけないものではありません。ただ、気付いたら手元にテキストや問題集や補助レジュメでいっぱいになっていて、それぞれに書き込みがされている状態を招きます。これでは、散在した資料と同じく頭の中も整理されずに宅建試験当日をむかえてしまい、合格できるだけの知識を持ちながら、その知識が整理されていないことで、十分な力が発揮できずに不合格となります。【解決方法】
1.宅建試験直前期に買う魅力的な資料の使い道
あくまでこれまで使用してきたテキストをベースにしましょう。そのテキストに書かれていないものだけを、切り取って貼り付けるなり、大きめの付箋に書いて関連するページに貼り付けて、情報を散在させないようにしましょう。
2.宅建試験直前期の総まとめ講座の使い道
どこの予備校でも宅建試験直前期になると総まとめ的な講座が実施されます。多くの予備校ではその講座で使用するオリジナルテキストがあったりします。通常のテキストのように説明がないものがほとんどで、図表と問題が中心のはずです。試験直前期の総復習と記憶の定着にはとても役立つのですが、これも同じように手元の情報が散在することになるので注意です。
そのような講座を受ける際も、それまで使用したテキストを持ち込み、休み時間などを利用して、テキストにないことはどんどん書き足して行くとよいでしょう。
宅建試験当日に試験会場に持っていく資料は、いろいろ書き込んで付箋がたくさん貼ってある一緒に受験勉強をしてきた一冊だけにしておきましょう!
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