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ヤン・リーピン『孔雀』インタビュー!

中国国宝級舞踊家といわれるヤン・リーピンが、3年ぶりとなる待望の来日を実現! 中国で大ヒットを記録し、最高傑作との呼び声も高い舞踊劇『孔雀』を上演します。ここでは、ヤン・リーピンと、その15歳の姪で本作にも出演するツァイー・チーにインタビュー。作品の見所についてお聞きしました!

小野寺 悦子

執筆者:小野寺 悦子

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『シャングリラ』と『クラナゾ』の2作は過去の来日公演で大きな反響を呼びました。あれから3年ぶりの来日となりますが、今回上演される『孔雀』はいつから創作をはじめ、どのくらいの期間をかけて完成させたのでしょう。

ヤン>『シャングリラ』は昆明で、『クラナゾ』は九寨溝というチベット自治区で今も毎日上演しています。『孔雀』は一昨年頃からつくりはじめ、創作に大体一年くらい費やしました。2012年に初演を迎え、その後1年半かけて中国全土のツアーを行っています。

これまで約200回上演してきましたが、動員はとても良いですね。特に大きな都市で評判が良く、時には臨時の椅子を出すこともあるほど。香港でも上演しますが、こちらはすでに追加公演が決まっています。中国では『白鳥の湖』がとても人気がありますが、去年はそれを抜き、中国で行われた舞踊公演の中で一番の動員数を記録しました。

おそらく全く新しいものを創作しているから、お客さんも来てくれているんだと思います。作品をつくる時は、芸術的な完成度と同時に商業的な集客力が必要だと考えています。そういう意味では、大きな手応えを感じています。

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     ヤン・リーピン


『孔雀』を創作する上でこだわった部分とは?

ヤン>創作にあたり準備期間を非常に長く設けたので、考える時間が沢山ありました。特徴的なのは、私ひとりの考えではなく、美術家、文学者、音楽家と、いろいろな方面の芸術家を招いて一緒に趣旨や方向性を考えていったことです。それぞれの分野の方々がそれぞれ優れた考えを提供してくれたので、とても大きな助けになりました。また十分な準備期間を経たことにより、稽古に入ってからは特に問題なく仕上げることができました。

今回の『孔雀』という作品は、民族的な要素が強い『シャングリラ』や『クラナゾ』とは全く違い、演劇性が強く、ひとつの明確な物語を描いたもの。孔雀が卵から生まれて成長し、恋愛をして、そして年老いて死んでいく……。孔雀の一生を通して、時間というものの大切さ、人生観をあらわしています。

衣裳や舞台美術は映画『グリーン・デスティニー』でアカデミー賞を受賞したティム・イップに、音楽はモンゴル人の著名な音楽家に依頼してつくってもらいました。とても美しく、非常に芸術的な舞台になっていると思います。

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