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リニューアルを果たしたメンズコスメ3大ブランド

クリニーク、モルトンブラウン、イーシェーブの3ブランドが今年、大リニューアルを行いました。それぞれに特長があるのですが、きちんとトレンドに乗っているところはさすが。各ブランドの注目の新製品に迫ります。

藤村 岳

執筆者:藤村 岳

メンズコスメガイド

クリニークメンから化粧水が登場

クリニーク

こちらが旧ロゴ。たくさん情報があるとコスメになれていない男性は迷ってしまうかも

クリニーク メンが2つの点で変貌を遂げました。まずは、パッケージが変わったこと。今までは「CLINIQUE skin supplies for men」というものだったのに対して、今回はシンプルに「CLINIQUE FOR MEN」とだけになりました。

私も製品を開発しているのでわかりますが、ブランドの顔とも言うべきロゴ周りのデザインを変更するのは、相当大きな決意を持って臨むことです。雑誌もロゴ変更は、リニュアールの根幹とされていますよね。それだけ、今回のリニューアルには意気込みが感じられます。

 

クリニーク

ロゴも力強くなっています。ウォータリー モイスチャー ローション 200ml 5800+税

次に注目すべきところは、ローション(化粧水)がラインナップに導入されたことでしょう。ご存じの方も多いと思いますが、クリニークは角質ケアを謳っているブランド。ローションと言えば「スクラッフィング ローション」と呼ばれるもので、コットンを使って洗顔で落としきれなかった角質を除去するためのものでした。また、「エム ローション」という製品もありましたが、これはチューブに入っていてジェルっぽい感触の保湿剤でした。

その構成が覆され、私たちがよく知っている化粧水タイプの「ウォータリーモイスチャーローション」が登場したのです。実は、このブランドにとって画期的なこと。もちろん男性用だけでなく、女性用にも「イーブン ベター エッセンス ローション」が発売され、既に大変な人気を誇っています。

日本人をはじめとして、アジア人は化粧水が好きなことで知られています。洗顔後に水分→油分という保湿補給のプロセスをセオリーとするのですが、欧米ではいきなりクリームだけ塗るということが一般的です。従来、欧米系のブランドには、化粧水がないことが多かったのですが、アジアのマーケットが拡大し、その声を看過できないようになるとアジア限定といった形で化粧水を投入してきました。

しかし、クリニークは発想が角質ケアにありますから、簡単に化粧水としてのローションを投入するのは難しかったのでしょう。そこで、リニューアルのタイミングに合わせて、新機軸の投入と相成ったと推測しています。

クリニーク

ローションとともにリニューアルで加わった新製品が写真・左のAG モイスチャライザー 98g 6000円+税

実際、日本人男性は欧米に比べて乾燥しやすいことが同ブランドの調査で判明したそう。それは角質層内のフィラグリンというタンパク質の量が少ないということが発見されました。そこで独自の植物エキスブレンド、ヒアルロン酸などを配合し、乾燥対策をするのがこの化粧水の役割です。

また、ベリードライ~オイリーまですべての肌タイプの人が使えるみずみずしい使用感があり、さらに皮脂をコントロールしてくれるカラフトコンブエキスなどにより、男性のニーズを汲み取っているといえますね。

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