長期優良住宅認定 免震構造採用のパークタワー東雲が竣工
エコボイド、ソラプラザ タワーマンションの新たな試み
最多価格帯4,500万円台中心と比較的リーズナブルな価格設定だったこともあり、2013年11月には、全585戸が完売。湾岸エリアのタワーマンションとして、好調な売れ行きを示したパークタワー東雲(販売期間:2012年9月~2013年11月)。長期優良住宅認定を取得、免震構造採用した耐震性や耐久性が高く多くの支持を受けました。さらに、中央部を空洞とし、複数個所の空気の通り道をつくることで下部から上部への気流をつくり風の流れをマンション内にもたらす新たな試みも実施しています。パークタワー東雲は、地上43階建てのタワーマンションです。免震構造を採用し設計・施工は清水建設が担当。多彩な共用施設を高・中・低層階に分散して配置しているのも特徴で、こうしたスペースは防災時の拠点にもなります。
3月8に竣工内覧会が開かれ、参加した模様を紹介します。パークタワー東雲のグランドエントランスを抜けると、天井の高い開放的なスペースが広がります。コンシェルジュが8時から19時まで待機するコンシアージュも設置。日々の暮らしをサポートします。
リビングラウンジを抜けると、子供たちが遊べるキッズプラザとその屋外にキッズパークを設置しています。戸数規模が多く、子育てファミリー向けの共用施設が充実しているのも同マンションの特徴です。
敷地内には、家族や友人と食事も楽しめるスペースや野菜などをつくれるファーマーズパークも設置されています。
心地よい空気の流れを生み出す「エコボイド」
3階の「ソラテラス」と5、6層おきに配置された「ソラプラザ」が風を採り入れる
3階に行くと、建物中央の空洞「エコボイド」が見えます。中央には、茶室を設置。タワーマンション内部としては珍しく空気の流れを感じます。43階建ての3階部分で比較的明るく感じるのは、反射しやすい素材を壁に使い光を届けているからだそうです。汚れを分解しやすいハイドロテクトという素材も壁面に使用しています。「エコボイド」の東西の両側には、「ソラテラスサンセット」と「ソラテラスサンライズ」が設置されています。「ソラテラス」とは、大きな開口部を持つテラス状のスペースで、それぞれの目的に応じて、ベンチを置くなどのプランニングがされています。上の部分は、開口になっており空気がタワー内部に送り込まれます。建物内部と外部との温度差および建物上空の風力によって穏やかな上昇気流を生み出します。見学当日は、小雪が一時舞うような寒い日だったのですが、内廊下側から「エコボイド」を眺めると降った小雪が上昇気流に乗って確かに上昇してるのが確認できました。
3階には、さらにキッチンスタジオやコミュニティセンターも設置されています。この施設は、災害時には災害対策本部になります。
次ページでは、さらにパークタワー東雲の建物内部を紹介します。