ポイント2 教材は適切か
まず、中国語を勉強しようと思ったきっかけを思い出してください。仕事、趣味、旅行、なんでもかまいません。では次に、お手元の教材を見てみましょう。その教材は、あなたの目標を達成してくれそうですか?そしてレベルは適切ですか?
仕事で使いたいのに、初級を終了したにも関わらず旅行会話の本をいつまでも学んだりしていませんか?仕事で必要な単語の置き換え練習を自分でしていますか?
完ぺきな教材というのは、目標が人それぞれである以上、存在しないと考えましょう。大切なのは、その不足部分を補う努力をすることです。
中国語検定3級合格くらいからは、積極的に中国語のニュースを見たり、新聞雑誌を読んだりしていきたいですね。それを続けることで、3級合格時には非常に高い壁に感じる2級試験も、おのずと手の届く範囲となってきます。
自分で楽しみながら教材を探し出すことができるようになったら、もう上級者です。教材選びのヒントとして、どのレベルの教材にも共通して言えるのは、以下の点です。
・カタカナつきの教材……中国人に通じる中国語を話したいと願うなら、選ぶべきではないです。内容に惹かれるのであれば、カタカナを上から塗りつぶすくらいの意気込みを持ちましょう。
・今の実力では到底無理、または簡単過ぎるというもの……レベルが高すぎるとやる気をなくし、簡単過ぎるとレベルの維持には良いかもしれませんが、なかなか向上は望めません。個人的な感覚では、だいたい同じレベルの教材を3つ仕上げると、まんべんなくそのレベルの単語や表現が習得でき、次のレベルへ向かえると思います。
・CDのついていない教材……講読教材でも、最近はCDつきのものが増えています。音読による構文理解はとても効果的と言われていますし、私個人も実感しています。ぜひプロのナレーターの録音で、イントネーションやリズムを学びましょう。
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