紅茶/アフタヌーンティー

フルーツたっぷり!千疋屋のアフタヌーンティーセット

日本橋にある千疋屋総本店。新鮮なフルーツの香りに包まれ、まさにフルーツいっぱいを表現した「フルーツフル アフタヌーンティーセット」が人気。芳醇なフルーツで構成したアフタヌーンティーの世界を堪能できます!

桑原 珠玉

執筆者:桑原 珠玉

紅茶ガイド

老舗フルーツ専門店 日本橋千疋屋総本店
フルーツと人気商品・メニューが詰まったアフタヌーンティー

千疋屋は、日本各地、世界各地の最高のフルーツを取り扱う老舗フルーツ専門店。フルーツのいい香りがする店内。今回ご紹介するのは、千疋屋らしいフルーツいっぱいのアフタヌーンティーです。

千疋屋フルーツパーラーを代表するメニューを盛り込んだアフタヌーンティーセット

千疋屋フルーツパーラーを代表するメニューを盛り込んだアフタヌーンティーセット


店内でカットしたばかり、果汁あふれる食べごろのフルーツ、ティースタンドのどの段も自慢のフルーツが並びます。

アフタヌーンティースタンドが運ばれてくると、いただく前からもフルーツの香りがふわっと鼻に届きます

アフタヌーンティースタンドが運ばれてくると、いただく前からもフルーツの香りがふわっと鼻に届きます


フルーツフル アフタヌーンティーセットの内容
上段 フルーツ盛り合わせ(マスクメロン、マンゴー、バナナ、スイカ、ブルーベリー、ラズベリー)
中段 オレンジジェリー、グレープフルーツジェリー
下段 フルーツサンドウィッチ

上段プレート目玉は、静岡産のクラウンメロン。マスクメロンの中でも最上級、品評会を通過したものがクラウンメロン。千疋屋ではこのクラウンメロンのみを扱っています。仕入れたばかりのクラウンメロンはまだ食べごろではないため、熟成をまち、食べごろを見極めてレストランやパーラーで提供されます。皮のぎりぎりのところまでも果肉が、そしてこぼれおちんばかりの果汁。ナイフとフォークで?いいえ、違います。もし使うならばスプーンですくって食べてくださいね。本当のところは、口でがぶっと食べるのが一番おいしい食べ方。そうすると、噛んだ瞬間にマスクメロンのフルーティーな香りとともに広がる甘さを最も感じられるから。日本橋のおしゃれな店内で、少し人目も気になるところですが、がぶっと食べてみるのもいいですね。

どのフルーツも、店内でお食事として提供するものはすべてがベストの状態で出されます。だからお客さんはこういう状態が食べごろなんだと思うとか。店側もそれをしっかりと受け止め、フルーツのコンディションには細心の注意を払っているようです。

上段のフルーツの種類は一年を通して提供。しかし、フルーツの産地などは、時期や仕入れ時の様々な状況によって変わることもあるとか。例えば、マンゴーは時期により、タイ産、メキシコ産、国産、フィリピン産などを使い分けている。その中でも安定的に入荷するフィリピン産マンゴをアフタヌーンティーセットではメインに使用。

冬場、春先は珍しいといえるスイカ。こんな季節にもスイカが食べられるんですね。千疋屋 アフタヌーンティーセットではスイカを通年提供しています。冬場は主に沖縄のハウス栽培されたスイカを使用。夏からは鳥取、長野、山形、千葉、熊本といった全国各地から、その時にもっともおいしいと思われるスイカを使う。冬・春の時期に味わう珍しさ、自然の甘み、スイカの特徴であるシャリ感も楽しめます。(※フルーツの仕入状況によっては他のフルーツに変更する場合もある。)

こういうわけで、店舗内のメニュー表記はいたってシンプル。「フルーツ」という単語のみ。季節やその日の仕入状況によってその日のベストコンディションにあるフルーツが出されるので、品種や産地までの細かい情報を記載できないというわけなのです。

中段プレートのオレンジジェリーグレープフルーツジェリーは千疋屋の人気商品のひとつ。オレンジやグレープフルーツの上部をカットしたら、ざっくりと取り出した果肉を使ってゼリーに。くりぬいた果皮の中に戻し固められます。ショップでは丸ごと1個での販売(オレンジジェリー600円、グレープフルーツジェリー700円)。アフタヌーンティーセットでは、まるでカットフルーツのような盛り付けで現れてきます。ジェリーに加える甘みは極限まで抑え、フレッシュオレンジやグレープフルーツの香りもしっかり。ゼリーを作る際に、果肉をすべて取り出してしまわないので、食べたときに果皮に残る果肉を感じフレッシュな感覚になるのです。

店内のカウンター席から見えるところでサンドウィッチやフレッシュジュースなどを手作り

店内のカウンター席から見えるところでサンドウィッチやフレッシュジュースなどを手作り


ティースタンド一番下の段には、フルーツサンド。これもまた千疋屋を代表するメニュー。具材はパイナップル、キウイ、パパイヤ、イチゴ。黄色、黄緑、オレンジ、赤の、色鮮やかで食べごろのおいしい果実がクリームに包まれたサンドイッチ。
このクリームは、生クリームとホイップクリームをブレンド。「生クリームだけだと少し重くなる。動物性の生クリームと、植物性ホイップクリームをブレンドすることでフルーツを引き立てている。」と、千疋屋 両角さん。

ところで、ここではホテルなどのアフタヌーンティーと異なるタイプのフルーツがいっぱいのアフタヌーンティー。実際に目の前にしたら、いったいどこから手をつけたらいいの?どうやって食べる?って思うかもしれません。

おすすめは、フレッシュフルーツ、ゼリー、フルーツサンドウィッチの順。「フレッシュフルーツは数種類の果実がありますが、糖度の比較的低いものの方から食べるほうがおいしくいただける。このフレッシュフルーツプレートであればスイカを最初に。それ以外はだいたい糖度が高いものばかりなのでお好みで選んでみる」とよいようです。

フレッシュな酸味もあるオレンジジェリー、グレープフルーツジェリーを次に。
最後にはデザート的要素もあるフルーツサンドウィッチ。もちろん、食べる順などに決まりはありませんが。

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