日本酒/日本酒関連情報

日本酒は悪酔い・二日酔い、しません!(2ページ目)

生活トレンド研究所が「お酒と世代間コミュニケーションギャップ」に関するアンケート調査を実施。そこから見つかったお酒に関する大きな誤解。それは「日本酒は悪酔い、二日酔いする」という答え。この残念な誤解を解いてみよう。

友田 晶子

執筆者:友田 晶子

日本酒・焼酎ガイド

“日本酒=悪酔い”誤解、3つの理由

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それでも日本酒を敬遠する人がいる。アンケート結果の嫌いな理由に「悪酔い・二日酔いするから」が目立つ。これ、わからないでもない。日本酒が好きだという人の中でも、同様に感じる人がいることも確か。ではなぜ日本酒には悪酔い・二日酔いするイメージがあるのだろう。以下の3つが大きな理由だ。

 

■品質の良くない日本酒(日本酒風の飲み物?)を飲んだ
お燗

お燗酒は、酔い心地もゆっくりのおすすめの飲み方

世界大戦下、米不足の影響で開発された三倍に薄く伸ばし味付けした「三倍醸造酒(三増酒)」やアルコールに味付けを施し日本酒風の味に仕立てた「合成清酒」。これらは今でも市場にあり、手頃な価格で飲むことができる。しかしこれを飲むと気分が悪くなることがあり、それが日本酒=悪酔いのイメージとして定着してしまった。本来の日本酒は昨今ますます高品質で、よほど飲み過ぎなければ悪酔いはしない。合成酒はラベルに表記されているし、三増酒は金額でおおむね判断できる。

 

■一気飲みした、させられた
お猪口

一気飲みは絶対にダメ!

昔の宴会ではよくあった。先輩や上司から乗せられての一気飲み。勢い自分からの人もいたかもしれない。一気に大量の酒を飲めば誰でも悪酔いする。昔は宴会の酒のバリエーションも少なく日本酒で一気がどうしても多かった。その悪いイメージがやはり定着してしまったのだろう。日本酒に限らず一気飲みは悪酔いだけではなく意識を失い死に至ることもある。一気飲みはすべてのお酒でやってはいけない飲み方。お酒は適量を自分のペースでつまみとともに楽しみながらが原則だ。

 

■口当たりよく、飲み過ぎた
冷酒

冷酒は口当たりがよく思わず飲み過ぎてしまう

あまりにも口当たりがよく思わず飲み過ぎた。日本酒が苦手な方よりも日本酒が好きという人に多いかもしれない。淡麗辛口タイプや華やかな吟醸酒・大吟醸酒は、よく言う日本酒臭さがなく、思わずたくさん飲んでしまうことがある。それも「冷酒」。冷たく爽やかですいすい飲めるゆえに酔いに気が付く前に許容量を超えてしまうのだ。口当たりが良くてもお酒はお酒、日本酒は日本酒。慌てず味わいながら飲みたいもの。

また、お燗酒は酔い心地も穏やかで実は悪酔いしにくい飲み方。お燗酒の紅葉も知っておきたいところ。さらに酒8:水2くらいに割ってお燗にしてもいい。よい酒は薄まることなく柔らかい味わいで心地い酔いが持続する大人のお燗酒だ。お試しあれ。さらに心配ならば「和らぎ水」とよばれるチェイサー(水ですね)を合間に飲むのもいい。



稲作文化で生まれた日本酒の歴史は2000年。さまざまに変化し進化した日本酒は、今、この時代が最も高品質でバラエティも多い(もちろんこの先もますますよくなるだろう)。つまり日本酒を飲むにはもっともいいタイミングに私たちはいるということになる。さらに日本酒は日本人が世界に誇るべき日本の国の酒。日本人が楽しめないようでは本末転倒だ。日本酒との付き合い方、上手にしたいものだ。

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