セクシュアルマイノリティ・同性愛/LGBT

親へのカミングアウトはどうしたらいい?(2ページ目)

両親へのカミングアウト。誰よりも一番近い距離だからこそ、知ってもらいたい。親だからこそ言えない。つじつまが合わなくなってきた…ect。そんな色んな葛藤がある中、自分は結局どうしたらいいのだろう。両親へカミングアウトをする前に一度目を通していただけたらなと思います。

堀川 歩

執筆者:堀川 歩

同性愛ガイド

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親の正直な気持ち

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親だからこその気持ちもあるが…。

当事者のお子さんを持つ親御さんからお話を伺うと、大半の方は最初は『普通であってほしかった』とおっしゃいます。
子どもからすれば「それはあなた(親)の気持ちでしょ!自分にとってはこれが普通だし、「幸せ」かどうかは自分が決める!」と両者とも譲る訳にはいかない価値観の話に結びついてくるので、話は平行線を辿ります。

育て方の問題?

親御さんの中には、GIDや同性愛になってしまうのは「育て方の問題」だと捉えている方もいます。なぜそのように認識してしまうのかというと、その背景には『同性愛は精神病の一種』だと捉えてしまう親御さんが非常に多いためです。実際は病気でもなんでもありませんが、例えば過去にレイプされた経験のある女性の場合、男性に対して恐怖心を覚え、その反動で女性しか愛せなくなったというケースや父親が暴力を振るっていたり、夫婦仲がよくなかったことで、寂しさから同性愛に走ってしまったなど人によって様々ですが、「育ちの環境」や「過去のトラウマ」が悪影響をもたらし”同性愛にさせてしまった”と思う親御さんが後を経ちません。

同性愛やGIDは治せますか?

もちろん全ての方がそう思っている訳ではありませんが、まだまだ、”全く何も知らない”方が性的少数者の方に対してもっているイメージは、精神病としての扱いでもあり、治せると思っている現状があります。
実際に、私のところにも『うちの息子・娘がおかしくなってしまったから”治して欲しい”』という方がご相談に来てくださいますが、そういう方の固定概念の中では『同性愛はあってはならないもの』『性は変えてはならないもの』という価値観なので当事者であるお子さんは、親からの圧迫により引きこもりや自傷行為に走ってしまっているのに、親は原因が自分であることに、気づいてすらおらず、「治して下さい」というなんとも残酷なケースもあったりします。

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