世界大学ランキングでも総合1位のハーバードはやはり特別な存在。 |
MBA(Master of Business Administration)は学校によって、マーケティングやマネージメント、アカウンティングといった、どの専門分野に強みがあるといった特色があるため、一概に学校間での優劣がつけにくいといわれています。しかしながら、ランキングについては『US.News』『Business Week』『Financial Times』などのマスコミから毎年発表されています。今回はこのうち『USニュース社』のランキングを取り上げたいと思います。
【INDEX】
- アメリカMBA総合ランキング トップ20
- MBAランキングトップ校の実力
- アカウンティングのウォートン、マーケティングのケロッグ
- アメリカMBA分野別ランキング
- MBAマネージメント・ランキング トップ10
- MBAマーケティング・ランキング トップ10
- MBAアカウンティング・ランキング トップ10
- MBAの価値
アメリカMBA総合ランキング トップ20
1位 Harvard University1位 Stanford University
3位 University of Pennsylvania (Wharton)
4位 Massachusetts Institute of Technology (Sloan)
4位 Northwestern University (Kellogg)
4位 University of Chicago
7位 Dartmouth College (Tuck)
7位 University of California--Berkeley (Haas)
9位 Columbia University
10位 New York University (Stern)
11位 University of California--Los Angeles (Anderson)
12位 University of Michigan--Ann Arbor (Ross)
13位 Yale University New Haven
14位 Cornell University (Johnson)
14位 Duke University (Fuqua)
14位 University of Virginia (Darden)
17位 Carnegie Mellon University (Tepper)
18位 University of Texas--Austin (McCombs)
19位 University of North Carolina--Chapel Hill (Kenan-Flagler)
20位 Indiana University--Bloomington (Kelley)
※USニュース社ホームぺージより抜粋
※2018年版総合ランキングはこちら(2018年10月編集部追記)
MBAランキングトップ校の実力
ケロッグの在校生と卒業生が |
MBAでは実際の企業の意思決定の事例を題材に、ディスカッションを通して、解決策を導き出すという授業を行います。この訓練を数多くこなすことで、課題を迅速に分析し解決策を導き出す能力を修得することができるようになると言われています。
この方法はそもそもハーバード大学で考案されているということもあり、題材となるケーススタディのケースの多くがハーバードで書かれています。そのため、ケースを書いた教授自身による講義や、まさにケースとされた有名経営者たちが議論に参加してくれるということもあるようです。
一方、スタンフォードは多くのベンチャー企業が集まるシリコンバレーに近いことから、「自ずと企業家精神が芽生える校風」とも言われています。多くのベンチャー企業が常にビジネスを創造していることから、それに投資をしようとする人たちも集まってくる。そうした環境下で様々なビジネスアイディアを議論する土壌がそこにはあるようです。もちろん学校も企業家教育には力点をおいています。
アカウンティングのウォートン、マーケティングのケロッグ
3位のペンシルバニア・ウォートン・スクールは特に金融および会計学などに強いことで知られています。(MBAファイナンス・ランキング1位、アカウンティング・ランキング2位)。日本からも企業の派遣留学先として人気があります。4位にランクインのノースウエスタン・ケロッグ・スクールは、特にマーケティングの分野で秀でているといった特徴があります(MBAマーケティング・ランキング1位)。
カッコ内のケロッグは『ケロッグ経営大学院』(Kellogg School of Management)の名称を簡略化したもので、コーンフレークで成功したケロッグ社の創業者から多額の寄付を得たことによりこの名が付されています。現在ではノースウェスタン大学の経営大学院(ビジネススクール)、ケロッグ・スクール、もしくは単にケロッグとも呼ばれています。このように、ビジネススクールに人名が付く場合は多く、先のスタンフォード、ウォートンもそもそもは人名です。
また、トップ校と呼ばれる学校は、授業等のソフト面ばかりではなく、ハード面の充実も素晴らしく、校舎・設備も学校という概念からはかけ離れたホテルのような豪華なものになっています。これから名実共に世界のトップに身を置くであろうビジネススクールの学生たちに、エリートとしての品格や振る舞いをここでの生活を通じて身に付けてほしいということでしょう。
アメリカMBA分野別ランキング
卒業生の多額の寄付により、トップ校の運営費は潤沢でその設備は学校とは思えないほど。 |
MBA総合ランキングトップのハーバードもアカウンティングのランキングではベスト10にランクインしていません。これはハーバードのカリキュラム自体がケーススタディをメインとするものであり、アカウンティングにはそれほど注力していないことによるものです。一方、この分野で1位のテキサス大学オースチン校はアカウンティングに力を入れており、経営情報システム・ITに強い学校としても有名です。また、授業料や滞在費が他に比べれば割安感があることから、自費で留学する人が多いのも特徴と言えます。
MBAマネージメント・ランキング トップ10
1位 Harvard University2位 Stanford University
3位 Northwestern University(Kellogg)Evanston
4位 University of Michigan--Ann Arbor(Ross)
4位 University of Pennsylvania(Wharton)
6位 Dartmouth College(Tuck)
7位 University of Virginia(Darden)
8位 Duke University(Fuqua)
9位 University of California--Berkeley(Haas)
10位 Columbia University
※2018年版MBAマネージメント・ランキングはこちら(2018年10月編集部追記)
MBAマーケティング・ランキング トップ10
1位 Northwestern University(Kellogg)2位 University of Pennsylvania(Wharton)
3位 Duke University(Fuqua)
4位 Harvard University
5位 Stanford University
6位 Columbia University
7位 University of Michigan--Ann Arbor(Ross)
8位 University of California--Berkeley(Haas)
9位 University of Texas--Austin(McCombs)
10位 University of Chicago
※2018年版MBAマーケティング・ランキングはこちら(2018年10月編集部追記)
MBAアカウンティング・ランキング トップ10
1位 University of Texas--Austin(McCombs)Austin2位 University of Pennsylvania(Wharton)Philadelphia
3位 University of Illinois--Urbana-Champaign
4位 University of Chicago
5位 University of Michigan--Ann Arbor(Ross)
6位 University of Southern California(Marshall)
7位 Stanford University
8位 Brigham Young University(Marriott)
8位 New York University(Stern)
10位 Northwestern University(Kellogg)
※2018年版MBAアカウンティング・ランキングはこちら(2018年10月編集部追記)
MBAの価値
MBAは経営学修士号のことであり、その学習期間は1~2年間です。弁護士や公認会計士などの国家資格と違いMBA取得者にのみ許可されている仕事というものはないのですが、アメリカのトップスクールでのMBAは、弁護士や公認会計士などと並ぶ世界最高レベルの資格だと言えるでしょう。実際、グローバル企業のトップに就任するにはMBAが必要条件のようになっています。また、トップ校ならずとも、アメリカのビジネススクールには世界各地から目的意識の高い学生が集まってきます。そんな学生たちと切磋琢磨し合い、交友を深めていくことは少なからずその後の道筋を照らすものとなることでしょう。
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