エリートを象徴するMBA。その歴史やプログラム、欧米・日本での価値について紹介します。

1881年に誕生したMBA

ウォートンスクールの校舎

ウォートンスクール(アメリカ)の校舎

MBAとは、Master of Business Administrationの略で、日本語では経営学修士号と訳されます。MBAは、ビジネススクールで取得可能。1881年にアメリカのウォートンスクールで始まり、その後、米国のビジネススクールが経営を科学的に分析し学問として定着させました。成功した企業を個別に分析したものを授業に利用するケースメソッドを普及させたハーバードビジネススクールが有名。その他、マーケティングに強いケロッグスクール、国際経営で有名な欧州のINSEADなどが知られています。そのため、日本においては、MBAを取得するというと主に欧米MBAを指していました。

日本ではMBA誕生から100年後、1978年になってようやく慶應義塾大学がMBAコースを開設。2000年代に入って文部科学省の専門職大学院構想により、国内の大学院でも経営学専攻が設立され、経営学修士号としてのMBAを取得できるビジネススクールが急速に増えました。現在では30校以上あります。MBA資格の認証機関としての世界最大手AACSBに加盟している日本の学校は2校あるのですが、英語のプログラムでないことから、世界での知名度・評価はまだ十分ではありません。

MBA取得できるビジネススクールは世界で約600校

世界のMBA取得者数やMBAを提供するビジネススクールの数を公式に調べた資料はありませんが、AACSBに加盟する世界のビジネススクールは、2008年で572校、生徒数は現在約 24万人です。ガイドによる概算では、現在、少なくとも400万人以上のMBA取得者が世界で活躍しています。

MBAランキングが重視される理由

日本ではまだなじみのないMBAですが、世界では非常に取得者が多いことからMBAを取得するだけでは不十分となり、評価の高いビジネススクールでMBAを取得することが就職でも有利になります。こうした評価は、卒業生、卒業生採用企業からの評価、卒業後の卒業生平均年収などをもとに評価され、ランキングという形で公表されます。MBAが話題になる時にランキングがついて回るのはこんな理由からです。

ビジネススクールのプログラム

ビジネススクールで学ぶことは、企業の経営者が持つべきとされる知識です。専門的な知識(例えばファイナンス)だけではなく、経営に必要な知識全般をそれぞれ体系立て関係づけながら学んでいきます。

優れた経営者が20年以上の経験から得る知識を、短期間(10ヶ月から2年)で学ぶことができるのがビジネススクールです。科学的に過去成功した会社とその経営者を分析し、それを凝縮して短期間のプログラムにしています。具体的に学ぶ科目は、経営戦略、ファイナンス、組織論、人事戦略、マーケティング、統計学、会計学、経済学などで、まさに経営全般にわたる幅広い知識です。

では、MBAの価値は、欧米や日本ではどのようにとらえられているのでしょうか。