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第86回アカデミー賞をガイドの独断で大予想!(3ページ目)

2014年3月3日(日本時間)に開催される第86回アカデミー授賞式。前回は全米映画賞の受賞数で占うアカデミー賞予想をしましたが、今回は映画ガイドのワタクシが独断と偏見で主要部門を大予想。もろ好みを反映させて楽しみながら予想をしましたよ!

斎藤 香

執筆者:斎藤 香

映画ガイド

主演男優賞&主演女優賞はスターオーラを放つあの二人!

アカデミー授賞式でいちばん場が華やぐ主演男女優部門。
まずは主演男優賞の候補はこちらです。

クリスチャン・ベール『アメリカン・ハッスル』
ブルース・ダーン『ネブラスカ ふたつの心をつなぐ旅』
レオナルド・ディカプリオ『ウルフ・オブ・ウォールストリート』
キウェテル・イジョフォー『それでも夜は明ける』
マシュー・マコノヒー『ダラス・バイヤーズクラブ』


全米各映画賞の結果だと、主演男優賞はイジョフォーとマコノヒーの一騎打ちと言われています。イジョフォーが演じた『それでも夜は明ける』の絶望しつつも運命の扉が開くのを忍耐強く待つ主人公は難しい芝居だったと思うし、『ダラス・バイヤーズクラブ』でマコノヒーが演じた、HIV感染者になりつつも諦めずに政府に立ち向かう闘うカウボーイは、見る者に勇気を与えます。が、私はここであえて主演男優賞はレオナルド・ディカプリオ押しでいきます! 

レオは若くして成功をおさめたからか、アカデミー会員に好かれていないと言われていました。ゆえに「じゃあ、また候補止まりなんじゃないの?」と思われるかもしれない。しかし『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のあんなしょうもない下品な男を明るく魅力的に見せることのできる、笑わせながらも一人の男の享楽的な人生の底の浅さやずるがしこさをきっちり見せることができる俳優はほかにいますか? この映画はレオナルド・ディカプリオのこれまでの集大成ではないかと思うのです。よってレオ押し! もう受賞させてあげましょうよ。

独断と偏見予想:主演男優賞★レオナルド・ディカプリオ『ウルフ・オブ・ウォールストリート』
『ウルフ・オブ・ウォールストリート』

豪快にユーモラスに壮絶に演じたレオ様

© 2013 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

お次は主演女優賞にいきます。候補者はこちらです。

エイミー・アダムス『アメリカン・ハッスル』
ケイト・ブランシェット『ブルージャスミン』
サンドラ・ブロック『ゼロ・グラビティ』
ジュディ・デンチ『あなたを抱きしめる日まで』
メリル・ストリープ『8月の家族たち』


この部門で全米各映画賞を独走しているのはケイト・ブランシェット。独断と偏見をもってしても、彼女の凄さにはひれ伏すばかりです。『ブルージャスミン』はウディ・アレン監督作で、アカデミー賞授賞式前にアレン監督のスキャンダルが飛び出し、これがケイトの受賞の妨げになるのでは……と言われているけど、そんなことで受賞できないとかありえない。セレブな生活を捨てきれず、しがみつき、見栄をはり、そして精神を病んでいくヒロインの滑稽さを笑いながらも、徐々に壊れていく姿には背筋がゾっとしましたね。ケイトの巧さは、まさに「神降臨!」 これで受賞出来なかったらおかしいでしょう。というわけでケイト・ブランシェット押し!

対抗はエイミー・アダムスとジュディ・デンチ。エイミーが演じる愛に一途な詐欺師はけなげだったし、奪われた息子を探す旅に出るジュディ・デンチの凄味を増す芝居、その説得力はさすがですが、やっぱり今回のケイト・ブランシェットにはかなわないかなと思います。

独断と偏見の予想:主演女優賞★ケイト・ブランシェット『ブルージャスミン』
『ブルージャスミン』

ケイトの落ちたセレブっぷりの芝居がおかしく悲しく……

Photograph by Jessica Miglio © 2013 Gravier Productions, Inc.

※お次は助演男優賞と女優賞を予想します!
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